ME:I「やっと会えた!」 YOU:MEとつくり上げる未来への希望に満ちた初のファンコンサート

ME:I、初のファンコンサート東京公演レポ

 3月27日、東京ガーデンシアターで初のファンコンサート『2024 ME:I LAUNCHING SHOW ME:ICONIC』を開催したME:Iは、いよいよまだ見ぬ世界へと続く長い旅路をスタートさせた。会場に駆けつけたファンの大歓声を全身に浴びながらステージに立った11人の表情はとても明るく、その瞳は「ファンとともにつくり上げていく未来」への期待と希望の光に満ちていたように思う。彼女たちのストーリーを3カ月にわたってじっくりと見届けてきたからこそ、そのような11人の姿に大きく心が動かされる、そんな公演初日となった。

 会場が暗転すると始まった、まばゆいライトの演出。直後、ステージ上のメインスクリーンが割れ、1人のメンバーのシルエットが浮かび上がると、モデルのようなキャットウォークで前方へと歩き出してきた。ステージが明るくなると、その姿の主がRANであることが分かり、大歓声が沸き起こる。シルバーのキラキラと輝く衣装に身を包んだRANが歓声の中でポーズを決めると、続いてKEIKOが登場。同じくポーズをとってファンに目線を投げかけていく。そして、SHIZUKU、AYANE、TSUZUMI、SUZU……と、シルバーと白を基調とした衣装をまとったメンバーが次々と現れては、ステージをランウェイに見立てて華麗なウォーキングを披露していく。COCORO、KOKONA、MIU、RINON、MOMONAの順でステージを歩くと、再びステージが暗転し、メンバー全員が登場。

 1曲目は、ME:Iを輩出したオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』のファイナル課題曲で、視聴者から高い人気を誇っていた「想像以上」を披露。イントロから大歓声が沸き起こると、オーディションの頃よりさらに磨き抜かれた各メンバーのパフォーマンスが繰り広げられ、会場中のファンを魅了していく。特に歌詞の2番目、SHIZUKU、TSUZUMI、AYANEの順で繰り広げられる歌唱パートは圧巻で、思わず鳥肌が立ってしまうほど。MIUやRANらのダンスも観客の視線を奪う存在感があり、終始見惚れてしまう一幕だった。

 ここで、韓国語が堪能でK-POPシーンにも詳しい歌手のNICE73がMCを務めながら、ME:Iメンバーのトークコーナーへ。

 MOMONAはファンコンサート初日を迎えられたことについて、「本当に今日というこの日は特別です」「やっと会えた! やっと会えたよ! 心から嬉しいです」と満面の笑みでコメント。TSUZUMIはグループ結成から今日までの活動に触れ、「この100日間、雑誌のお仕事とかをいただくことが多くて。表紙をいくつか飾らせていただいたり、『Click』の準備と一緒に今日のこの『LAUNCHING SHOW』の準備もしながら、ME:Iの結束感がすごく強くなったなと感じます」と、メンバー間の仲が深まったことを明かした。

 ファンとの交流を楽しむ企画などが行われた後、コンサートの中盤では、デニムをベースとした衣装に着替えたメンバーが、デビューシングルに収録される新曲「Sugar Bomb」を初披露。都会的で洗練されたサウンドが印象的な楽曲の中に、メンバーのしっとりと潤いを帯びた歌声が響き渡り、会場内に幻想的な空間をつくり上げた。

 そして、3月25日にMVが公開されたばかりのデビューシングル タイトル曲「Click」も初披露。写真を撮っているかのようなサビの振付が印象的で、さらに間奏のダンスブレイクでは、一糸乱れぬ難易度の高いダンスを披露し、思わず息をのむワンシーンに。さらに会場には楽曲に合わせた大きな掛け声が響き渡り、ファンとともにつくり上げた約3分間のパフォーマンスとなった。

 ステージを終えると、「Click」をファンの前で初披露できたことに関して、SHIZUKUが「早くYOU:ME(公式ファンネーム)に見せたいと思って練習してきたので、今日やっとお見せできて嬉しいです」と喜びをあらわに。COCOROはファンのかけ声がよく聞こえてきて「たくさんの歓声で、カッコいいパフォーマンスを皆さんにお見せできたんじゃないかと思います」と感激の面持ちで語った。

 また、YUMEKIが振付に参加した、難易度の高いダンスに言及する場面も。RINONはダンスの準備には苦労も伴ったことを打ち明けながら、「(完成したパフォーマンスは)最高のものができたなと思っています」と納得のパフォーマンスになっていることをコメント。ダンスブレイクでは見せ場の多いRANも「今回YUMEKIさんにソロを少しいただいたんですけど(中略)どういうものを見せたいのかを聞いていただいて、一緒に少しずつつくっていって」「みんなで頑張ったので、カッコいいパートになって嬉しいです」と、同楽曲のダンス制作秘話を語った。

 本編ラストは、オーディション最終回で披露された木村カエラ作詞の「FLY UP SO HIGH」を披露。ハモりも含め、美しく響くメンバーの歌声で感動的な場面を作り出し、初のファンコンサートを終えた。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる