ももいろクローバーZ『イドラ』はどんなアルバムに? プロレス、田中将大……ユニークな作品タイトル
グループの10年を絶妙に言い表したベストアルバム『桃も十、番茶も出花』
2018年リリースのベストアルバム『桃も十、番茶も出花』もインパクト大のタイトルだろう。
同作のタイトルは、醜い鬼であっても年頃(18歳)になればそれなりに美しく見え、粗末な番茶も湯を注いで出したばかりは味わいがいいという、謙遜の気持ちを意味する言葉「鬼も十八 番茶も出花」をももいろクローバーZ風にアレンジしたもの。まだまだあどけなかった結成時から、一つひとつ目標をクリアしていき、グループとしても、人間としても成長を遂げていったメンバー。未熟で荒々しかった彼女たちがたどった10年を、アルバムタイトルとして絶妙に表現していた。
ももいろクローバーZの作品タイトルはいずれも遊び心たっぷり。ただ、決して“雰囲気系”でも、“おふざけ系”でも、“一発ネタ系”でもない。いずれも“なぜその時にももいろクローバーZにそのタイトルの作品が必要だったのか”が考え抜かれている。今回の『イドラ』もリリースを経て全曲を聴いた時、そのタイトルである必然性が感じられるのではないだろうか。
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