ももいろクローバーZ 玉井詩織、英語力にも反映 20代最後の集大成に繋がる継続の姿勢

 さて、玉井は『colorS』のリリース日に29歳を迎える。ついに20代ラストイヤーだ。

 2022年8月29日公開の「日経クロストレンド」の記事のなかで、当時27歳を迎えようとしていた玉井は「友達との間でも『ちゃんとアラサーだよね』みたいな会話も増えましたし。でも、ちょっと前から年齢を重ねる楽しさみたいなものも感じていたので、別に嫌じゃないんですよ」「いろいろ学びたいです。仕事に役立つこともそうだし、語学もそうだし、自分の引き出しを増やしていきたいなと思います」とコメントしていた(※2)。

 引き出しという点で触れておきたいのが、玉井の英語力である。彼女の英語力の高さは近年、ファンのみならず広く知られるところとなった。

 ソロ曲「Spicy Girl」でも玉井は全編英語で楽曲を歌い上げている。幼い頃から英語に慣れ親しんでいたそうで、2018年にはニューヨークへ短期留学して語学学校へ通い、帰国後もオンラインでの英会話レッスンなどを不定期で行っていたという。『AERA English 2023』(2023年/朝日新聞出版)では、そういった英語のディベートレッスンを通して自分の考えを主張することの大事さを経験したと語っていた(※3)。そういった語学力を生かした仕事をさらに見てみたいと思うのは、筆者だけではないはず。

 2023年にいろいろな色の自分をアピールした玉井。その経験も踏まえて、20代ラストイヤーをどのように過ごすのか。そしてその次のステージをどのように迎えるのか。さまざまな楽曲を歌えるようになった柔軟性、多種多様な世界観に応じていくビジュアル、英語力――。可能性あふれる彼女のこれからの活動に期待したい。

※1:https://www.momoclo.net/toujinsai2015/interview/03.html
※2:https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00590/00006/
※3:https://dot.asahi.com/articles/-/12962?page=1

ももいろクローバーZ 玉井詩織、アイドル戦国時代を煽動した“伝説の言葉” グループの未来を切り開く縁の下の力持ち

「バランスが良い」「安定感抜群」  玉井詩織を評する際、そういった言葉が真っ先に出るだろう。  書籍『ももクロ改』(20…

百田夏菜子は15年以上“太陽”であり続けた 人生の新たな一歩への大きな祝福の理由を考える

1月11日にKinKi Kidsの堂本剛との結婚を発表した、ももいろクローバーZの百田夏菜子。なぜ彼女たちの結婚は多くの祝福を呼…

関連記事