Sexy Zoneはどんな困難も乗り越える 中島健人卒業発表直前、ラジオからも見えた絆
この投稿をInstagramで見る
Sexy Zoneはこのオンエアの翌日、1月8日に中島健人が3月31日をもってグループを卒業することを公式サイトで発表した。中島は、1月9日放送のラジオ『Sexy ZoneのQrzone』(文化放送)にて「お互いがお互いの気持ちを理解し合った上での発展的な答え」と語り、「昨年末に行なったドーム公演で本当は直接お話をさせていただきたいなっていうふうにも考えていました」とも明かしている。
ドーム公演がSexy Zoneとしてファンに直接会える最後のチャンスだったこと。しかし、それ以上にこの空間を楽しんでもらいたいという思いが強かったこと。それを考慮した結果、1月8日の発表になったとも。それくらい「自分にとって最上の幸せを感じたドームツアーでした」と振り返った。
デビューから12年。Sexy Zoneは、これまでいくつもの困難を乗り越えてきた。正直、こんなにもグループとしてのまとまりを感じる間もなく、バラバラになってしまった世界線も十分にあり得たように思う。それでも、12年もの時間を掛けてこれほどメンバーからもファンからも愛されるグループへとなることができたのは、ひとえにメンバーのひたむきさ、そして真面目さがあってこそだろう。
振り返れば、中島はいつだって一歩先を歩むことを恐れなかった。王子様キャラに誇りを持ち、求められるシチュエーションにいつも100点満点で応えてくれた。その抜きん出たプロ根性をきっかけにSexy Zoneというグループを知った人も少なくないはず。また、近年では抜群の英語力を活かして海外で活躍する姿にも、新たな可能性を感じずにはいられなかった。
そんな甘くキラキラな中島とは対照的に、クールなのに面白いという新しいアイドル像を確立していった菊池。最高のライバル関係にあった2人がこれからも切磋琢磨していく姿を見ていたいという気持ちも当然あるが、一方で中島が新しい世界に飛び出すことで菊池がよりグループに対する気持ちを高め、今回佐藤に演出を提案したように熱いステージを見せようと模索せずにはいられないのではという期待もある。
一方、野心あふれるたくましい兄たちの背中を追いかけながら、着実に成長を遂げてきたのが松島だ。一時期は芸能活動を休止せざるをえなかった時期もあったほど、繊細でピュアな松島。その表現力は、いまや2023年に個展『松島聡 コ。展』を開催するなど、アートという面でも発揮されている。今後、グループとしてより新たな挑戦を続けていく上で、彼の発想力が大きな武器になってくれることだろう。
そして、もちろん佐藤がいなくてはSexy ZoneがSexy Zoneであり続けることはできなかった。彼は苦労や努力があったときこそ、その姿を決して人には見せない。その徹底した美学が、彼の美しさをより輝かせているといっても過言ではないほど。アイドルには親しみやすさも大切だが、やはり一般人離れした何かに人々は惹きつけられるものだ。佐藤勝利は、その静かなる強さこそがそれに当たるのではないだろうか。
この投稿をInstagramで見る
また、2022年12月31日をもって芸能界を引退した、元メンバーのマリウス葉との良好な関係性もSexy Zoneの財産といえる。2023年12月31日にはInstagramでSexy Zoneのステージ写真を載せて、変わらぬグループ愛を見せたことでも注目を集めた。グローバルな視点を持つマリウスとのコミュニケーションは今も変わらない様子で、きっとその意見一つひとつが刺激となっていることだろう。
卒業をしても、異なる道を選んでも、どこか「ずっと5人でSexy Zone」だという繋がりを感じられる。それぞれの未来に向かって「行って来い」と背中を押すことができる。そんな強いグループになったのも、彼らが培ってきたものの大きさを感じる。お互いに縛りつけることなく、それでいてお互いを刺激に感じながら。それぞれの距離感で、高め合っていく、そんな理想的な仲間に……。
2024年、グループ名も、体制も、大きく変わることになったSexy Zone。寂しさはあるけれど、今は彼らのたくましい足並みに精一杯のエールを送りたい。
Sexy Zoneが最上級の愛をもって“Sexy Zone”を守り抜く 改名前最後のドームツアーを観て
12月25日、Sexy Zoneの東京ドーム公演。実に2時間50分。彼らは何度も何度も感謝を伝え、何度も何度も“Sexy Zon…
Sexy Zone、シングル『人生遊戯』で25作連続の首位獲得 ファンク歌謡で聴かせるボーカルの実力
Sexy Zoneが『人生遊戯』で、2011年のデビューシングル『Sexy Zone』以降、25作連続の首位を獲得した。