乃木坂46 久保史緒里、『ミュージックソン』完走に涙 萩本欽一からのアドバイスも明かす

久保史緒里、『ミュージックソン』完走に涙

 乃木坂46の久保史緒里がラジオパーソナリティを務めた、24時間生放送のチャリティ番組『目の不自由な方へ音の出る信号機を ニッポン放送「第49回 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」』(ニッポン放送/以下、ミュージックソン)が、12月25日正午に終了した。

 ニッポン放送の『ミュージックソン』は、1975年から行われている取り組み。目の不自由な人が安心して生活できる社会をつくるべく、ラジオを通じて寄付を募りながら、集まった寄付金で「音の出る信号機」や「声の図書」などを導入・設置する活動を続けている。ニッポン放送によれば、これまでに48億円を超える寄付金が集まっており、その全額を寄付した上で、3,350基の音の出る信号機を設置したという。

 『ミュージックソン』ではこれまで、萩本欽一や和田アキ子、V6、SixTONESなど数々の著名アーティストがパーソナリティを務めてきたが、49回目の放送となる今年は乃木坂46の久保が抜擢された。

 久保が『ミュージックソン』を無事に完走したことを記念して、25日の12時15分よりニッポン放送イマジンスタジオで行われた「完走記者会見」では、まず番組終了時点で集まった寄付金額が発表された。25日正午時点で総額4091万3372円の寄付金が集まったといい、ニッポン放送では今回のチャリティキャンペーンが終了する2024年1月31日まで、引き続き募金を受け付けているという。

 24時間のラジオ放送を終えた率直な感想を聞かれた久保は「リスナーの皆さんの顔を実際に見れたりとか」「たくさんのゲストの方に来ていただけたりとか」「たくさんの方の力をお借りできたことで、24時間が本当にあっという間だったなと感じています」とコメント。

 放送を通じて特に印象に残っているシーンについては、番組の冒頭と終了の場面で筑波大学附属視覚特別支援学校の児童と行った合唱を挙げた。今回、番組内で子どもたちと合唱するというアイデアは、久保が提案したものだという。久保は中学時代から合唱が大好きだったそうで、「合唱は中学以来」「合唱に対しての想いがすごく強い中で、(特別支援学校の)皆さんと一緒に合唱ができたというのはすごく嬉しかったです」と笑顔を見せた。

 さらに、番組終了時に流した涙の意味について質問があると、久保はパーソナリティ就任にあたって事前に訪問した筑波大学附属視覚特別支援学校で、子どもたちと会話を交わした際のエピソードに言及。久保は、ある子どもから初めての場所に訪れてみたい気持ちはあるものの、安全が保たれるか分からないため怖さを感じてしまうという話を聞いたそうで、番組終盤の合唱の中でそのことを思い出し、思わず感極まって涙があふれてきたのだという。「なんとか役目を果たすまでは、と耐えてきた部分もあったんですけど」「(特別支援学校の児童の)歌声を聴いていたらそんな会話を思い出して、うるっときてしまいました」としみじみと語っていた。

 また、番組放送中にサプライズでナインティナインの岡村隆史と矢部浩之、松任谷由実からメッセージをもらった際の気持ちについて聞かれると、久保はさまざまな縁がつながってナインティナインの2人や松任谷からメッセージをもらえたことに感動していると話し、「サプライズしていただけたのは嬉しい」「うるっときてしまった」とコメントした。

 今回の経験を来年以降どう活かすかについて尋ねられると、久保は「この番組をきっかけに自分のことや目の不自由な方を取り巻く環境を知ってくださった方もたくさんいると思う」「(今回学んだことを)どんどん伝えていく使命があると思うので、2024年はもっと飛躍した年にしなければ」と意気込んだ。

 また、『第49回 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』のパーソナリティを務めるにあたり、初回放送時から11年にわたって同番組のパーソナリティを担当した萩本欽一からアドバイスをもらったことについても質問が。久保は萩本から、番組終了時に話すまとめの言葉を準備しなくていい、そのときに感じたことをそのまま話せばいいという教えを受けたことを明かし、「いつも先回りして『どうしよう』と考えてしまう性格なんですけども、欽ちゃんの言葉があったので、あえて何も考えずにエンディングを迎えてみました」「(24時間の放送を)振り返って出てきた言葉でお話することができました」と、レジェンドからのアドバイスを大いに活かせたことを語った。

 最後に、「帰宅したらまずやりたいこと」について尋ねられると、久保は「お鍋を洗わなければ」「(24日にニッポン放送に来る前に、自宅で)鍋を洗い忘れてきているんです」とまさかの告白。「まずは家に帰って鍋を洗って、おいしいご飯をつくりたいと思います」と笑った。

 そして、最後に『ミュージックソン』に対しては、「ぜひ、また機会があれば(パーソナリティを)やりたい」と前のめりに答えるほど強く意義を感じている様子を見せた。久保は「ある日を境に急激に現状が変わるということはなくて。いろんなことの積み重ねで少しずつ住みよい社会に変わっていくものだと思うので、だからこそ『ミュージックソン』は半世紀も続いている」「『ミュージックソン』がここまで続いている意義を伝え、音の出る信号機についていろいろな方が考えるきっかけになれば嬉しいなと思います」と、熱を込めて語り、完走記者会見が終了した。

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