そして、WHITE SCORPIONからのクリスマスプレゼントとして、1月7日に配信リリースされる新曲「コヨーテが鳴いている」がサプライズ披露された。孤独感を帯びた歌詞と、情熱的なポップサウンドの対比が際立ち、前作とはまた一味違う空気感だ。フォーメーションダンスが見事にシンクロしつつ、パフォーマンス全体を通して一人ひとりの個性が光る構成になっており、客席からも歓声があがる。

　新曲の披露を終え、「眼差しSniper」から引き続きセンターを務めるHANNAは、「皆さん、私たちにかみつかれましたか？」と“コヨーテ”になぞらえて問いかける。カリスマ性を帯びたパフォーマンスとは打って変わって、最年少メンバーらしく、初々しいキュートな姿が印象的だ。「コヨーテが鳴いている」の歌い出しのソロパートを担当するACEは、「素敵な場所を任せていただいて、嬉しい気持ちと不安な気持ちがあったんですけど、成功した時にメンバーがニコッとしてくれるのが嬉しくて頑張れています！」と率直な気持ちを吐露する。

　初の握手会開催における「鍵開けセレモニー」も行われた。限定商品を購入した5名のファンがステージに登壇。記念品のプレゼントと、各対象レーンのメンバーとの記念撮影が行われた。その際に鍵のついたネックレスをメンバーがファンへと直接かけていくのだが、この鍵は握手会ブースの各レーン入口についた南京錠を開ける鍵となっており、握手会が開始する際に実際に“鍵開け”をすることができる、というユニークな特典（特典会においていちばん最初に参加することを“鍵開け”と言う）。メンバーの楽しそうな姿が印象深く、微笑ましいひとときとなった。

　最後にHANNAは、「皆さん、来ていただきありがとうございます。まだ握手会や年末のイベントがあるので来てください。待っています！」とファンに呼びかける。来年の抱負を問われると、「身長を伸ばす！　170センチまであと3センチ！」と語り、メンバーから「もういいよー！」と笑いながら突っ込まれる場面もありながら、「楽曲をもっと増やして、夏頃にはワンマンライブもしたいなと思います！」と宣言。会場からは大きな拍手が沸き起こり、ステージイベントは大盛況の中幕を閉じた。

　イベント後の囲み取材でも、メンバーのコメントを聞くことができた。ステージ上でも語られた通り、メンバー全員が入念にケアを行ってきたそうで、ACOはファンの身体を傷つけないよう普段つけているスカルプネイルを外し、この日に備えたとのこと。今後の抱負を尋ねられたNAVIは、「来年の夏ごろにはたくさん曲ができていると思うので、夏フェスをやってみたいです！」と力強く語る。ACEは「冬ならではの曲や衣装にもチャレンジしてみたい」と目標を語り、クリスマスの過ごし方についてMOMOは「握手会のあとなので、みんなで（余韻に）浸りながらおいしいものを食べたい！」と話すと、メンバーから「クリスマスケーキ！」という声が上がり、笑いで包まれた。

　今回のステージイベント、そして初の握手会は、WHITE SCORPIONのグループとしての個性やチームワーク、メンバー各々の魅力が瞬間ごとに花開いていくようなイベントとなった。初の握手会を経て、ファンとの絆もまた強固なものになったことだろう。今後もイベント出演、毎月の新曲リリースと、精力的な活動が続くWHITE SCORPIONに注目したい。

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