King & Prince、出演作と主題歌で続く躍進 全ての経験を糧に生み出す新しい表現

King & Prince「なにもの」YouTube Edit

 二人体制の始まりの曲「なにもの」は、ドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)の主題歌だった。髙橋がオードリーの若林正恭を、SixTONESの森本慎太郎が南海キャンディーズの山里亮太を演じ、漫才を完璧に再現した演技力も大きな話題となった作品だ。

【だが情熱はある】髙橋海人&戸塚純貴がオードリー「M-1グランプリ2008敗者復活戦」を再現!約4分間のフル尺漫才公開!!

 特に話題になったのは第9話での4分間ノーカットで撮影された漫才シーン。2人では稽古をしないというオードリーのスタイルを取り入れ、1人で練習をしていたという徹底っぷりを見せた髙橋。ドラマ終了後に『おかえり、こっち側の集い』(日本テレビ系)で若林と共演した際には「(周りの)芸人が皆言ってた、『あの漫才すごい』って」と賞賛されるほど若林そっくりな漫才を披露していた。

 実在する人物の半生を描くことになった同作について、髙橋はインタビューで「外側ではなく、内側の精神的な部分を大事に演じました」と語っている。作品では、若林が持つマイナス思考でネガティブな部分に共感し、King & Prince結成前に感じていた自分自身の苦悩や挫折を重ね合わせ、若林という役を丁寧に演じていた。「役を通じて自分と向き合い、改めて自分を知ることができた」(※2)との言葉通り、形だけではなく、内側から滲み出る演技を見せた本作は、俳優としての髙橋を大きくレベルアップさせる作品となった。

 そんな作品の主題歌「なにもの」は、爽やかなジャズテイストの楽曲で、〈何者でもなくたって夢を描こう〉と、明るく歌う。ドラマで描かれた「何者でもない自分、上手くできない自分に、もがき苦しむ」主人公二人とリンクした歌詞ながら、楽曲のテーマは「気負わず、今を楽しむこと」。もがく人たちをそっと優しく励ましてくれるような曲だった。

 主演から助演までさまざまな役柄を見せる俳優業と、楽曲の世界観を全身で届けるアーティスト活動。演技、ダンスパフォーマンス、全ての経験を糧に次々と新しい表情を見せながら進化している。加えて、「ピース」を体現するかのような二人のやわらかな空気感は、唯一無二。これからも多彩な姿を見せながら、多くの人へと広がっていくだろう。

※1:https://thetv.jp/news/detail/1165730/
※2:https://thetv.jp/feature/drama-academy/116/awards/interview/2/

※記事初出時、本文に誤りがありました。以下訂正の上、お詫び申し上げます。(2023年11月8日10:20、リアルサウンド編集部)
誤:主題歌は11月28日リリース、King & Prince「愛し生きること」。
正:主題歌は11月8日リリース、King & Prince「愛し生きること」。

誤:永瀬の語りで始まる。
正:髙橋の語りで始まる。

King & Prince、5年の軌跡を背負ったふたりが伝えた覚悟と希望 再出発のツアーを観て

King & Princeの新体制初となるアリーナツアー『King & Prince LIVE TOUR 2023 ~ピース~』…

King & Prince 髙橋海人、胡座をかいて歌うリラックスした表情 尾崎世界観提供のソロ曲への想いも

King & Princeの髙橋海人が、10月29日に自身のInstagramを更新した。  King & P…

関連記事