WEST.が新名称に込めた7人の想いと決意 変わらない“ファンと共に歩む”姿勢

 10月18日、ジャニーズWEST(当時)が新グループ名「WEST.」へと改名することを発表した。同日22時より、公式YouTubeチャンネルにて生配信を行なった7人。配信開始前からチャット欄は、長年親しまれてきた「ジャニスト(ジャニーズWESTの略)」コールで埋め尽くされ、彼らの登場を多くのファンが待ちわびた。

新グループ名発表します

 「生放送でお届けしたいなと思っております、よろしくお願いします」と重岡大毅が切り出すと、中間淳太が「10周年を目前にグループ名を改名することになりまして。9年間みなさんのおかげでジャニーズWESTとして、本当にたくさんの思い出を作ってもらいました。ありがとうございます!」と挨拶。7人で揃って「ありがとうございます」と頭を下げた。

 生配信を行なったスタジオには、デビューからの歩みをまとめた写真が飾られており、新たなグループ名を発表する前に少し振り返りをすることに。この流れは自然に生まれたものだと言い、桐山照史は「ジャニーズWESTとして頑張ってきて、みんなで作ってくれた空気やから」と説明。神山智洋も「みなさんで大きくしていただいたグループですからね」と続けた。

 その言葉にあるように、WEST.にとってファンは特別な存在だ。もちろん、どのアイドルグループにおいても、その活動を支えるファンの存在は欠かせないものだが、WEST.の活動にはファンの声がダイレクトに反映される場面が少なくない。

 例えば、2ndシングル『ジパング・おおきに大作戦/夢を抱きしめて』の特設サイト内では、「おおきにエピソード」と題してファンからエピソードを募集。その声をもとに生まれたのが4thシングル『バリ ハピ』のカップリングに収録されている「All My Love」だった。

 また、コロナ禍に揺れた2020年には初の東京ドーム公演を含む全国ツアーがすべて中止になってしまったことも。そんな苦しい場面を乗り切るときにも、ファンと共に手を取り合ってきたのだ。同年、無観客配信ライブを行なうにあたり、手作りのうちわを募集。その呼びかけに、声援を録音して彼らのもとへと送ったファンもいたという。

 決して平坦な道のりばかりではなかった、この9年間。それでも、これだけ彼らに元気いっぱいでポジティブなイメージが印象づいているのは、いつだってその呼びかけに答えてくれるファンへの安心感があってこそだろう。それゆえに今回のグループ名の改名についても、できる限りファンの声に寄り添いたいという想いが強くあったという。

 今回の配信でも、藤井流星と小瀧望が丁寧にチャット欄に書き込まれたファンの声を拾う姿を見ることができた。「(ジャニーズ)WESTと歩む日々が私の宝物だから」と嬉しい言葉をピックアップする小瀧と、「もちろん寂しいという意見もあります。正直な気持ちでいいんですよ」と声をかける藤井。そんなチームとしてバランス良く、誰も置いていかない姿勢もまた彼らの持ち味だ。

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