TETSUYA×橘ケンチ×岡田武史×ラモス瑠偉、「EXILE CUP」が果たす社会貢献としての役割 夢の実現を後押しするLDHの理念

 LDH JAPANが2010年より社会貢献活動の一つとしてスタートした小学校4年生から6年生を対象としたフットサル大会「EXILE CUP」の決勝大会が、9月17日に「今治里山スタジアム」にて開催された(※1)。

 コロナ禍で長らく開催を見合わせていたため、4年ぶりに復活した同大会には、445チーム、3729名の子どもたちが参加。決勝大会では長野アンビシャスFC BLUEが見事優勝し、大盛況で幕を閉じた。

 EXILEらが所属する芸能プロダクションであるLDH JAPANは、なぜこうした社会貢献活動に力を入れているのか。本大会の大会アドバイザーであり、FC今治のオーナーでもあるサッカー元日本代表監督・岡田武史氏に加えて、応援に訪れていたラモス瑠偉、橘ケンチ、EXILE TETSUYAに、本大会の意義や子どもたちへの想いを聞いた。(編集部)

「LDHのテーマと根底が一緒だったので、HIROさんが協力してくれた」(岡田)

――コロナ禍で開催が見送られていた「EXILE CUP」が4年ぶりに再開、本日この「今治里山スタジアム」で決勝大会を迎えることができました。

岡田武史(以下、岡田):大会としては4年ぶり、11回目の開催になるわけですが、まずはこの日を迎えることができて本当に良かったです。僕がオーナーを務めているFC今治としても、コロナ禍で工期が遅れたりもしたのですが、今年の1月にようやく「今治里山スタジアム」が完成しました。ここで決勝大会を開催することができたので、タイミング的にも良かったと思っています。

橘ケンチ(以下、橘):本当に素敵なスタジアムですよね。僕自身、「EXILE CUP」に関わるのはかなり久しぶりだったんですけれど、その間にこのスタジアムをはじめ環境面もすごく良くなって、参加してくれる子どもたちのプレーのレベルも各段に上がっているのを実感しました。僕自身が歳を重ねたっていうのもあるかもしれないですけど、長いコロナ禍がひとまず終わって、子どもたちがこうやって青空のもと一生懸命ボールを追っている姿を見ているだけで、もう涙が出るほど感動してしまいます(笑)。すごく意義深い大会だなと、改めて思いました。

橘ケンチ

EXILE TETSUYA(以下、TETSUYA):僕もそうですね。この大会は、2010年に僕らLDHと岡田さんの関係性ができたことをきっかけに始まったんですけれど、そんな岡田さんの“夢”のひとつだったスタジアムが完成して、そこで「EXILE CUP」の決勝大会を開催することができたというのは、僕らが掲げる「Dreams For Children・子どもたちに、夢を。」というテーマと岡田さんの“夢”が、ようやく組み合わさったような感じがしています。そういう意味でもすごく感慨深いですし、とても嬉しく思っています。

――アドバイザーとして、この大会に長く関わっているラモスさんはいかがですか?

ラモス瑠偉(以下、ラモス):やっぱり子どもたちが、こうやって笑顔でサッカーをやっていることがもう最高だよね。それを見ているだけで、私たちも元気をもらいます。だから、この大会を再開させることができて本当に良かったです。それに、大会としてのレベルもすごく高くなっています。今日も子どもたちのプレーをグラウンドでずっと見ていたんだけれど、フットサルの狭いコートの中でスルーパスを狙ったり、ワンツーとか裏を取ろうとする子たちがすごく増えていてました。しかもそれをコーチからの指示ではなく、主体性を持ってやっている。子どもたちの個や自由を尊重しているコーチがすごく増えていると感じました。

ラモス瑠偉

岡田:実際、かなりレベルの高いチームが来るようになりました。この大会を始めた頃は一部の強いチームとそうじゃないチームの差が歴然とあったけど、今はどのチームもみんなすごく上手いです。

TETSUYA:レベルが高いチームが増えたのは、サッカー界でもこの大会が注目されるようになってきたということでしょうか?

ラモス:それは間違いないと思います。子どもたちにサッカーを教えている監督やコーチはみんな注目していますよ。

EXILE TETSUYA

――LDHの社会貢献活動のひとつとして「EXILE CUP」を10年以上も続けてきたひとつの成果だと思いますが、そもそも岡田さんはなぜLDHとこの大会を一緒に立ち上げることになったのですか?

岡田:出会いのきっかけは、僕がサッカー日本代表の監督をやっていた頃、2010年の『FIFAワールドカップ南アフリカ大会』に出場することになって、その応援ソングとしてEXILEに「VICTORY」を作ってもらったことです。その曲のMVに僕がちょっとだけ出演させてもらい、そこからEXILE HIROさんと交流するようになりました。HIROさんといろいろなことを話しているうちに、LDHの社会貢献活動のひとつとして子どもたちを対象としたフットサル大会を一緒に立ち上げることになったんです。

 LDHのテーマは「Love, Dream, Happiness」で、僕が今治でやろうとしていることと根底にある考えは一緒だったので、HIROさんが協力してくれた形ですね。そのときFC今治は、J3ではなく、地域リーグのひとつである四国リーグに所属するアマチュアのチームだったんですけれど、いきなりユニフォームの背中のスポンサーにLDHが入ってくれました。

――岡田さんは今治に来て、もうどれぐらいになるんですか?

岡田:2014年からだから、もうすぐ9年になります。そのときに「『EXILE CUP』を今治に持ってきてよ」とHIROさんに言ったら、本当に持ってきてくれました。この大会を始めた頃は、東京だったり神奈川だったり、北海道の富良野でも決勝大会をやっていましたが、2015年から今治でやるようになりました。最初は海沿いの人口芝のところで開催して、その後は、「ありがとうサービス.夢スタジアム」で開催。今回から、この「今治里山スタジアム」で開催することになりました。感慨深いものがあります。

岡田武史

――社会貢献活動は短期的にはなかなか成果を測りづらいところがありますが、「EXILE CUP」に関しては、長い年月をかけて、ひとつ形になってきている印象です。

TETSUYA:そうですね。LDHは社会貢献活動をいろいろとやっています。僕たち自身が本気になって取り組むのはもちろんのことですが、「EXILE CUP」がそうであるように、実際に運営しているスタッフにも“熱量”みたいなものがあるんですよね。だからこそ、こうして続けることができたし、広がっていったんだと思います。

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