ジャニーズWEST、『リア突WEST』4年目突入 海外ロケ企画から見えるメンバーの高いプロ意識

 今年に入ってジャニーズWESTは、多忙を極めている。グループではアルバム発売と8都市31公演にわたる全国ツアーを行い、個人でも7人がそれぞれバラエティや舞台等にコンスタントに出演している状況だ。彼らにとって、海外ロケに割くことができる時間は、非常に限られていると言える。その中で、もちろん編集の巧みさもあるが、ロケのメインキャストとしてメンバーそれぞれがしっかり見せ場を作ることができている点は、ジャニーズWEST全員の強みである。

 海外ロケを通じてメンバーそれぞれを見てみると、彼らのバラエティ番組に対するプロ意識がより際立つ。近年では、「撮れ高」という業界用語が一般に浸透しつつあるが、ロケで撮影した素材がどれだけ編集に使えるか、彼らが強く意識していることが、番組の端々からも伝わってくる。

 海外という日本の言葉も常識も通じない環境でのロケは、上手くいかないことも多いだろう。そのような状況でも、彼らが自分たちのキャラクターを損なうことなく、等身大のままで異文化や見知らぬものを受容しようする姿が映し出されている。それは、安易な笑いに走るのではなく、体を張ることで得られる面白さを、メンバー皆が知っているからだろう。そこに、ジャニーズWESTの強いプロ意識を感じる。

 もちろん、メンバー全員が外交的で、積極的な性格というわけではない。桐山がフィジー編で見せた、現地の人に話しかけた流れで、そのまま家族の誕生日パーティに参加し、自然と家庭に溶け込むような、コミュニケーション力に長けたタイプもいる。一方で、神山のように、ファンの間では人見知りで知られているメンバーもいる。ベトナム編では海外が得意ではない神山に対して、他のメンバーが心配気味に見守るシーンも見られたが、現地で話しかけられた際に「ノーYouTuber! アイムジャパニーズフェイマスアイドル!」と笑顔で返すなど、奮闘を見せた。

 中間も得意なことには積極的だが、苦手なことには消極的になるタイプだ。フィンランドのダンスホールを訪れた際はダンスの作法がわからず、どう人と接していいか戸惑う中、誘われるがままにダンスを踊り、勢いで乗り切るシーンもあった。長所も短所も併せ持つメンバーが、現地の面白さを懸命に理解しようとすることで、結果として「撮れ高」に繋がっているのだと言える。海外ロケでなお、彼らの人間的な魅力が、企画に面白みを加えている。

 この企画で見られたような、ジャニーズWESTのメンバーが持つ人間的な魅力や、彼らが作るエンターテインメントの面白さが、今後も広くさまざまな人々に支持されることを期待している。

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