湊あくあ、宝鐘マリン、角巻わため、常闇トワら擁するBlue Journey 1stワンマンで感じたホロライブ音楽企画の新基軸

 3度目の朗読パートを経て、勇気をもって明日へ踏み出す意志を轟かせた「光の軌跡」(歌唱/アキ・ローゼンタール・大空スバル・大神ミオ)へ。そして、スクリーンに映っていた光のキューブが月に変わる映像演出を受けて、「ツキノナミダ」(歌唱/角巻わため・獅白ぼたん・沙花叉クロヱ)を披露。3人のパフォーマンスを受けて、終盤にして会場の熱気がさらに何段階も高まり、この日一番のコールと歓声が巻き起こった。

 本編を締め括ったのは、アルバムのラストナンバー「サザンクロス」(歌唱/癒月ちょこ・大空スバル・さくらみこ・常闇トワ・沙花叉クロヱ)だ。これまでの旅を通して、数々の痛みや悲しみ、迷いや後悔と向き合い続けてきた〈僕たち〉が、最後に〈悩む時間も眩しくって/離したくないものになって/季節が変わり葉が落ちても/続いていく/僕たちの日々は〉という輝かしい確信へと辿り着く。なんて美しい旅路なのだろう。ラストは、5人の力強く晴れやかな歌声に合わせて紙吹雪が放出され、大きな歓声の中で本編は大団円を迎えた。

 鳴り止まぬアンコールの声を受け、最後の朗読パートへ。そしてここで、この日初披露の新曲「水たまり」をメンバー全員で歌うという嬉しいサプライズが届けられた。会場全体が、今回のライブのメインカラーである青色と白色のライト、それぞれのメンバーカラーのライトによってカラフルに彩られた光景が美しかった。何より、全員の合唱を通して歌い届けられる〈笑われたって良いんだ/溢れたって良いんだから/恐れずに前を向いたら息をしてみて〉というメッセージが非常に感動的だった。今回、新曲が届けられたことが象徴的だったように、「Blue Journey」と〈僕ら〉の旅はまだ始まったばかりだ。

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