BE:FIRST、BMSG合同企画「BMSG EAST&BMSG WEST」でも発揮される存在感 多様なメンバーの中で輝きを放つ個性

BMSG WEST / The Moon in the WEST -Music Video-

 そして、BMSG WESTの「The Moon in the WEST」。BE:FIRSTから参加しているのはMANATO、SHUNTO、RYUHEI、RYOKI。この楽曲の歌いだしはSHUNTOが担当。シンプルでタイトなサウンドに映えるSHUNTOのエッジボイスが炸裂している。その後に続くのがスムースで甘い声のMAZZEL・RANということもあり、より引き立ち、楽曲のスタンスをがっちり決めているイメージだ。一方で、後半では張りのある鋭い歌声も披露。SHUNTOの音楽センスが光っている。

 RYUHEIは“かっこいい”をベースに、色気やかわいらしさも混ざった歌声とパフォーマンスを披露。しかも単語の語尾やブレス、喉の使い方などが絶妙で、一気に歌詞に表情がついていることが分かる。MVでは途中、座ったまま軽くノッているのだが、その様子もこなれ感があっていい。こうした細かなテクニックがさり気なく詰まっていることが、華やかさに繋がっているのだろう。

 2コーラス目からはMANATOが登場。やや前に引っ掛けて歌ったり、レイドバックをしたり、彼の歌でサウンドにノリが加わっている。そんなMANATOパートの後、MAZZEL・RYUKIとedhiii boiのラップが続き、RYOKIが登場。個性が爆発しているラップで、一気にリスナーを魅了していく。さらに、RYOKI、RYUKI、edhiii boiと個性が強いラッパーたちと掛け合いするかのように、MANATOが歌で繋いでいるのだが、ハスキーで伸びやかかつ安定したMANATOだからこそ、3人をつなぐことができている上に、スパイスにもなっている。ちなみにサビではRYOKIも歌唱。高音も難なく出していて、マルチさを見せつけた。

 多くの実力あるアーティストたちの中でも自分だけの輝きを放っているBE:FIRSTのメンバー。ファンだけにとどまらず多くの人々から注目を集めているのも納得だ。『BMSG FES'23』に行く方は、ぜひ生で彼らのパフォーマンスを楽しんでみてほしい。

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