Aぇ! groupが関西ロケで重宝される理由 『24時間テレビ』でも活躍、“地元密着”で愛される姿

 8月26日、27日に放送された『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)で、関西の系列局である読売テレビ(ytv)のスペシャルサポーターを務めた、関西ジャニーズJr.のAぇ! group。彼らは、2020年から『24時間テレビ』に携わっているが、今回の同番組は「明日のために、今日つながろう。」をテーマに未来に眼差しを向けたさまざまな活動に着目していたこともあり、これからの活躍が期待できるAぇ! groupはこれまで以上に適任だった。

 放送前に読売テレビにて開かれた記者会見では、正門良規がメインパーソナリティのなにわ男子に向けて「とにかく24時間、大阪から見届けたい」、草間リチャード敬太は「今回、僕らは関西からやりますけど、ついこの前まで一緒に頑張っていたメインパーソナリティのなにわ男子には、東京でもやっぱり関西色強めで、『関西勝たな!』くらいでやってもらいたいですね。その方が勢いづいて全国が盛り上がるような気がするので」、小島健は「なにわ男子に伝えたいのは『日本中全部、関西旋風起こそうぜ!』」など地元色を強めに意気込みを語り、早い段階から「関西」をアピールしていた(※1)。

 実際に番組の企画でも、草間と福本大晴は滋賀県の琵琶湖へ足を運び、これまで4,000回以上も琵琶湖へ通っているという「琵琶湖が好きすぎる男子高校生」を取材。この男子高校生があまりの琵琶湖好きであるため、家族は琵琶湖から歩いて30秒のところに引っ越したという。そんな彼の将来の夢は、琵琶湖で獲れた生物を展示した水族館をプロデュースすること。草間と福本は、男子高校生をその夢へと近づけるためにオリジナル水族館「びわこリウム」の作成に挑戦。一緒に船に乗り込んで、湖上で魚の網を引くなどした。その漁業は、1000年以上も続く伝統的なもの。滋賀県出身の筆者はよく見かけていたが、県外の視聴者にとっては知らない情報であるはず。いろいろな人の知見を広げるという意味でも、草間と福本がその場所を訪れたのはとても重要なことではないか。

 ちなみにAぇ! groupに滋賀県出身のメンバーはいないが、滋賀県は無縁ではなく、2025年の『大阪・関西万博』に向けてメンバーが地元でさまざまな実験や調査にチャレンジする番組『関西ジャニ博』(MBS)の3月11日放送回では、彦根旧港湾での釣りを通して滋賀県の現在の大きな課題である「外来魚駆除」の問題に触れた。

関西のスポットを取り上げるならAぇ! group

 Aぇ! groupは関西でローカル放送されている同番組で関西のさまざまな場所でロケを行なっている。古き良き雰囲気を残す大阪の天五中崎通商店街の飲食店を紹介したり、大阪(旧淀川)の生態調査を通して水の街である大阪の環境について学んだり。名物スポットだけではなく、関西で暮らしている人でもなかなか目が届かないところにも足を運んでいる。

 また、末澤誠也は2022年10月5日放送『謎解き!伝説のミステリー〜鎌倉時代の謎がわかる13の神社仏閣SP〜』(テレビ朝日系)で、共演者の太田光(爆笑問題)、室井滋とともに、源平合戦の立役者・源義経に秘められた謎を探究するために京都の北野天満宮と大覚寺、そして奈良の東大寺などを訪問。奈良の大仏と鎌倉大仏の関係性を学ぶなどした。これもAぇ! groupがこれまで関西スポットを紹介してきた実績があるからではないだろうか。

 正門は情報雑誌『関西ウォーカー 2023夏』(KADOKAWA)のインタビューのなかで、「春の話ですが、大阪環状線の桜ノ宮駅から大阪城公園の間を歩きました。サクラが咲いている時期で、桜ノ宮という名前だけあるなぁと思いながら、お花見気分で散歩して」と大阪生まれ、大阪育ちらしい“通”なスポットをおすすめ。さらに『大阪・関西万博』について「関西への愛はめちゃくちゃあるし、新しい大阪はもちろん、下町のよさなども伝えていきたいと思っています」と地元への思い入れをコメントしている。

 ほかにもAぇ! groupは、『あさパラS』(読売テレビ)、さらにセブン-イレブン・ジャパンとコラボした関西グルメ巡り企画「Aぇやんグルメフェス」など、さまざまな形で関西の魅力を伝えている。

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