THE SUPER FRUIT、東名阪ワンマンツアー完走 7人のソロメドレーにも挑戦、新たな目標宣言した豊洲PIT公演
THE SUPER FRUITが、東名阪ワンマンツアー『THE SUPER FRUIT 1st ONEMAN TOUR – Seven Summer Tour2023 -』を完走した。8月27日大阪・BIGCATにてファイナルを迎えた同ツアーより、8月11日東京・豊洲PIT公演の模様をレポートする。
まるで王国の扉が開いたような、ファンタジックな楽曲に乗せてメンバーが登場。家のセットのドアから出てきたり、アイスクリームショップのセットの窓から顔を出したり、ちょっといたずらっぽくて可愛らしい登場の仕方に会場が沸いた。「皆さんを夢の国にお連れします!」と「パノラマ(オーケストラver)」を披露し、続く「サクラフレフレ」では、ボックスを使って階段を作ったり、並び替えると「サクラフレフレ」という文字ができあがるなどのパフォーマンスで会場を沸かせた。
最初のMCは恒例の自己紹介から。阿部隼大は「いつもの10倍以上で声を出してください」と呼びかけ、星野晴海は「待ちに待ったワンマン初日」と文言をアレンジするなど、それぞれこの日ならではの自己紹介を繰り広げ、ファンはますます笑顔になった。ステージセットに触れ、「セットを使ったのは初めてなのでテンション上がった」とメンバー。ボックスを使った演出についても「向きが難しくて」「(ボックスで作った)階段が結構怖かった」などコメントした。
この日のステージは街の一角を再現した豪華なセットやボックスだけでなく、様々なアイテムが登場して楽曲の世界観を広げた。例えば「Someday」は傘を使ったパフォーマンスが、ジャジーなサウンドとマッチ。また9月6日リリースの3rdシングル曲「サマー☆★げっちゅー」をいち早く披露。それぞれ麦わら帽子や虫取り網、ビーチボールなど夏休みの定番グッズを持って登場し、カラーボールを客席に投げ、会場が一体となって夏感を満喫した。
息の合ったダンスなど一体感のあるステージングも魅力だが、メンバー7人の個性も各所で光っていた。「スパフル00 FULL」では、ビートの効いたサウンドに乗せてキレのあるヒップホップダンスで魅せ、決して可愛いだけではない、パフォーマーとしての彼らのポテンシャルの高さを見せつけた。「ソロメドレー」では、メンバーそれぞれが異なるパフォーマンスを繰り広げた。フードをかぶって登場した小田惟真はラップを披露し、いつもとは違うダーティーな雰囲気に会場は固唾をのんだ。一転、コミカルな独り芝居で会場を笑わせた田倉暉久は、ライブとシンクロさせたストーリーと演技で客席をも巻き込んだ。堀内結流は白衣を着て登場し、宇宙やブラックホールについて語り、まるで学校の講義のようなパフォーマンスに観客も生徒になった気持ちで耳を傾けた。鈴木志音もラップを披露し、匠の技で会場を圧倒。星野晴海はプロフィールにも書いてあるピアノ演奏を披露し、しっとりとした空気が会場に流れた。松本勇輝は畳に正座して、茶道のお手前を披露するという彼らしいパフォーマンス。そして阿部隼大は、バラード曲をしっとりと歌い上げてソロコーナーを締めくくった。
ファンを喜ばせる施策も多数あり、一つは新曲の披露だ。『サマー☆★げっちゅー』カップリング曲の「SCH。。L!」は、コロコロと表情が変わるサウンドと、手を合わせてお辞儀をする振り付けなどユーモアたっぷり。ファンは楽曲に乗せてペンライトを振ってステージに声援を送った。ミディアムテンポのポップナンバー「Juicy smile」は、可愛くて温かな世界観に会場全体がほっこりした雰囲気に。もちろん「チグハグ」も披露され、この時はステージを降りて客席でみんなと一緒にダンス。観客はすぐ目の前のメンバーに興奮しながら、メンバーと一緒に歌いながらチグハグダンスを踊って楽しんだ。