THE SUPER FRUIT、東名阪ワンマンツアー完走　7人のソロメドレーにも挑戦、新たな目標宣言した豊洲PIT公演

　アンコールでは “決意表明”と題して、これまでを振り返りながら今の思いを語った。

「2021年に出会い、右も左も分からない中で3カ月間のプレデビュー、ミニアルバムリリースを経て、昨年末『チグハグ』でCDデビューすることができました」（小田惟真）

「出会った当初はメンバーの性格や何を見て育ってきたのか、どういう環境で生活してきたのかが分からず、どう接したらいいのか悩まされましたが、デビュー前に行った強化合宿や共同生活を経てメンバーのことを深く知ることができました」（田倉暉久）

「その共同生活の中で、僕たちのデビュー曲「チグハグ」がSNSで広まって、スパフルファミリーが、毎晩のように「今こうなってる」とか「誰々が踊ってくれてる」とか喜びを共有できて本当にうれしかったです」（堀内結流）

「それからは何もかもが初めてで、今まで自分たちが経験したことのないことを体験する日々で、本当にうれしくて楽しかったです。だけどその期間は、自分たちが置かれている状況を理解することができないまま、日々が過ぎてしまいました」（松本勇輝）

「うれしいことや楽しい思い出がたくさんできた反面、心のどこかで、どこにも誰にも打ち明けられない不安を抱えていました。その気持ちに気づかないフリをしようとすればするほど、その気持ちが大きくなっていきました」（阿部隼大）

「僕たちはデビュー前に夢に向けてのシートを作りました。メンバー7人で制作したもので、今やるべきことを書き出したものです」（鈴木志音）

「でも去年からたくさんの番組に出させていただく中で、「スパフルの夢は？」と聞かれることが多くありましたが、どこか胸を張って言えずいつもごまかしていました。もちろん「チグハグ」をたくさんの人に聴いていただいたことはうれしかったし、「チグハグ」をきっかけに夢のような本当に幸せな思い出と経験がたくさんできました。でもその思い出や経験が増えるほど、自分たちのスキル不足や経験値不足をすごく感じて、スパフルの夢を公言できずにいました。だけどこうして今、初のワンマンライブツアーを開催することができて本当にうれしくて、その夢をここで公言しようと決めました。僕たちTHE SUPER FRUITは、本気でアリーナ公演を目指します！」（星野晴海）

　辛かった経験を思い出したのか、涙ぐみながら話すメンバーに、客席からは「頑張れ～！」との声がかかり、「アリーナ公演を目指す」との言葉には、大歓声と共に会場から大きな拍手が送られた。

　「このワンマンツアーで出会えた皆さんとは一緒に夢を叶えたいし、もっともっと大きくなって一つひとつの思い出を共有して、それを積み重ねていきたいです」と、言葉を続けた小田。そして阿部の「そんな思いを心の底から目一杯込めて歌います」という紹介でラストに、昨年リリースされたLoppi・HMV限定盤ミニアルバム『THE SUPER FRUIT』の最後に収録された「ボクらの夜明け」を披露した。〈溢れ出した夢が　ほら　響くよ〉と、今の彼らの思いがシンクロした歌詞。最後の〈叶えてみせるよ〉というフレーズの力強さから、彼らの胸の奥で静かに燃える炎の熱さを感じた。

THE SUPER FRUIT、豊洲PIT公演の写真をすべて見る（アンコールソロショットあり）

■セットリスト
1.Opening Dance
2.パノラマ(オーケストラver)
3.サクラフレフレ
4.SCH。。L!
5.スパフル00 FULL(Dance Section)
6.馬鹿ばっか(オーケストラver)
7.Someday(Jazz ver)
8.素敵なMy Life(アップテンポver）
9.ソロメドレー
10.Juicy smile
11.君はリアコ製造機
12.サマー☆★げっちゅー
13.チグハグ
14.Seven Fruits

En1.学園天国
En2.ボクラの夜明け(ストリングスver)