TWICE ジヒョ、ソロアルバム『ZONE』で表現する自分の物語 ナヨンやMISAMOとも共通する活動への姿勢

JIHYO "ZONE" Album Sneak Peek (LIVE ver.)

 このたびリリースされる1stソロアルバム『ZONE』に収められているのは、計7曲。発売する直前に「JIHYO "ZONE" Album Sneak Peek (LIVE ver.)」と題した映像がYouTubeで公開され、そこで各曲のデータと一部のサウンドが紹介されている。

JIHYO "Killin' Me Good" M/V

 リードトラック「Killin' Me Good」は、TWICEを生み出したプロデューサーのJ.Y. Parkが作詞とアレンジでバックアップ。練習生の頃からがんばってきた“愛娘”のひとり立ちを彼なりのやり方で応援したかったのだろう。J.Y. Parkが昔から好んで使うエッジの効いたファンク的なリズムを投入したのも、彼女へ愛情とリスペクトの表れに違いない。

 本作は「Killin' Me Good」以外もジヒョの幅広い表現力にクローズアップしたナンバーが目立つ。きらびやかなダンスポップ「Talkin' About It(Feat. 24kGoldn)」は芯の強さを感じさせる真っすぐな歌い方がフレッシュに響き、エスニックなムード満載の「Closer」ではたおやかなボーカルが印象に残る。他にも「Wishing On You」におけるシンギングラップや、女性アーティストのHeizeとタッグを組んだ「Don't Wanna Go Back(Duet with Heize)」で見せるヒップホップ的なセンス、「Room」での絶妙な感情のコントロール、そしてラストの「Nightmare」では、自身が最も得意とする伸びやかな歌声で締めくくる。

 JIHYOは『ZONE』を通して歌手としての自分に真摯に向かい合いたかったのだろう。さらにサウンド面で制作に積極的に参加している点からも彼女特有の美学が読み取れる。長い下積み時代の苦労が報われ、ようやくデビューへ。加入したTWICEのリーダーとして努力を重ね、大ヒットを連発。やがて自身の感性を生かした作品も出せるようになった。そしてグループの活動の場は徐々に広がり、米ビルボードのメインチャートの上位に入るほどグローバルな人気を獲得——。こうした良い流れに乗り続ける自分の実力を、今この時点で一度冷静に確認したかったのではないだろうか。

 K-POPグループのメンバーが別の活動を行う理由・目的は様々だが、大抵の場合は内面的な部分を見せたい、グループ在籍のときとは異なるカラーを出したいとの思いがある。だがTWICEのメンバーの課外活動に関しては、“グループの活動に還元するもの”という意識が強いイメージがある。NAYEONのソロ、MINA(ミナ)&SANA(サナ)&MOMO(モモ)からなるユニット=MISAMO(ミサモ)に続き、今回のJIHYOのソロ作でもその印象は変わらない。

 個々の活動がグループを前進・発展させる原動力になるからこそ、どちらも応援したくなる。そんな立ち位置にいるガールズグループはK-POPに限らず他のジャンルでもめずらしい。理想的な環境を手に入れたTWICEはこれからも最強の存在であり続けるはずだ。

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