ICEx、メジャーデビューで感じる責任と感謝 ファンと一緒に目指す国立競技場への夢
スターダストプロモーションが手がけるEBiDANから、新たな8人組ボーイズグループ ICEx(アイス)が8月16日にメジャーデビューした。同グループは「すべての愛を愛す」をコンセプトに、レトロトイポップを軸に据えて活動。平均年齢17歳という若手が揃ったメンバーは、ビジュアルもパフォーマンスもそれぞれ異なる輝きを放っており、くるくると変わる豊かな表情や軽やかなダンス、まっすぐに伸びていく芯のある歌声で観る者を魅了するフレッシュなパワーを持っている。
今回、そんなICExのメンバー全員にインタビュー。阿久根温世、志賀李玖、竹野世梛、千田波空斗、筒井俊旭、中村旺太郎、八神遼介、山本龍人の8人が、メジャーデビューにかける想いやデビューシングル『CANDY』のポイント、MVの撮影、今後の目標などについて語った。
インタビューの始めから終わりまで、投げかけられた質問に対して自分なりの言葉を探し、一言一言を紡ぎだすように話をしてくれた彼ら。グループの活動やファン、自分たちの夢と真摯に向き合う彼らの姿には、10代ならではの爽やかな少年らしい面影がありながらも、今後の活動の広がりに期待したくなる頼もしさが垣間見えた。(市岡光子)
メジャーデビューが決まってから訪れた“変化”
——メジャーデビューおめでとうございます!
全員:ありがとうございます!
——今日はデビューにかける想いやデビューシングル『CANDY』について、いろいろとお話を伺っていきたいと思います。まずは自己紹介をお願いできますか?
筒井俊旭(以下、筒井):じゃあ、僕から。2006年3月27日生まれの牡羊座、メンバーカラーはオレンジの筒井俊旭(つつい としあき)です! 趣味はアメコミのグッズを集めることで、特に『アイアンマン』が好きでフィギュアを25体持っています。特技はアクロバットとけん玉、3歳からやっているダンスとバレエです。あと、英語も得意です!
阿久根温世(以下、阿久根):2005年4月13日生まれの阿久根温世(あくね はるせ)です。メンバーカラーは赤で、趣味は映画鑑賞とギター、特技は指でボールを回すことです。どの指でも回せるし、ペンに移して回すこともできます(笑)。
竹野世梛(以下、竹野):2008年8月28日生まれ、おとめ座の竹野世梛(たけの せな)です。趣味は絵を描くこととスケボーで、特技はダンスをすることです。メンバーカラーは紫です。よろしくお願いします。
千田波空斗(以下、千田):2005年6月14日生まれ、ふたご座の千田波空斗(ちだ はくと)です。メンバーカラーは緑で、趣味は観葉植物の観察と散歩、昼寝、歌うことです。アクロバットなどスポーツ系の特技が多くて、チャームポイントは切れ長の目です!
山本龍人(以下、山本):2007年4月13日生まれ、現在高校1年生の山本龍人(やまもと りゅうと)です。メンバーカラーはピンクで、趣味は絵を描くこととK-POP鑑賞、特技は5歳からやっているダンスです。
志賀李玖(以下、志賀):2004年5月20日生まれ、メンバーカラーは青の志賀李玖(しが りく)です。趣味はスノーボード、スケボー、バスケ、ギターです。特技は空手です。よろしくお願いします!
八神遼介(以下、八神):八神遼介(やがみ りょうすけ)、2008年8月11日生まれの14歳です。メンバーカラーは白で、趣味はボウリング、特技は耳を伸ばせることです。
中村旺太郎(以下、中村):2004年4月27日生まれ、おうし座A型の中村旺太郎(なかむら おうたろう)です。メンバーカラーは黄色、趣味はアイドルのアニメ鑑賞です。特技は、仮面ライダーが好きなので、どの世代の仮面ライダーでも変身ポーズをとることができます。
——個性たっぷりの自己紹介をありがとうございます! 続いて、ICExのグループ紹介もお願いします。
志賀:ICExは平均年齢が16歳、「すべての愛を愛す」がコンセプトの8人組ダンスボーカルグループです。“レトロトイポップ”という新しい音楽のジャンルに挑戦しています。ファンの皆さんには、若い僕たちの伸びしろに期待していただきたいですし、歌やダンス、トークなどで一人ひとりの個性がいろんな形で出てくると思うので、そういった部分を楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。
——メジャーデビューへの想いや意気込みは?
山本:やっぱりメジャーデビューすると聞いてから関わっていただく方の人数が増えたりして、責任というか、正直に言うと少し不安も感じています。でも、せっかくおしゃれでかっこいい「CANDY」という楽曲をデビューシングル曲としていただけたので、やるからには国立競技場でライブができるような、多くのファンから愛されるグループになりたいです。その夢を実現させるためにも、メジャーデビューが決まってから、オフの時間の使い方が変わりました。練習生の頃よりも死ぬ気でボイトレや筋トレ、ダンスの練習に取り組んでいます。
志賀:たしかに、オフの日の過ごし方は練習生の頃と大きく変わりました。僕はYouTubeで他のアーティストさんの動画を観ては、表情の作り方やダンスの振りの揃え方などを勉強しています。最近はK-POPグループの動画を観ることが多いです。やっぱり表情の使い方とかがすごくうまくて、勉強になる部分が多いので。
千田:僕もオフの日はボイストレーナーの方の動画をよく観ています。レコーディングする中で、ディレクターさんから歌い方に関していろいろな知識を教えていただいたことで、自分でもしっかり勉強したいと思ったんです。動画を観て高音の出し方とかを学んで、自分で練習するようになりました。
中村:僕はアニメ鑑賞の趣味を活かして、自分の中に感情の引き出しを増やせるようなイメージトレーニングをよくしています。僕の好きなアニメには、キャラクター一人ひとりが違う背景を持っていて、壮絶な過去や絶望を抱えるキャラもいるんですよ。各キャラの境遇に置かれたとき、自分ならどういう気持ちになるか、どう行動するのかを、アニメを観る中でイメージするようにしています。
デビュー曲「CANDY」は自己紹介代わりになる1曲
——デビューシングル曲「CANDY」は、どんなコンセプトの楽曲なのでしょう?
志賀:「CANDY」はレトロトイポップがコンセプトの楽曲で、たくさんの音がちりばめられた、おもちゃ箱感のあるサウンドが特徴です。音楽好きで普段からいろいろな楽曲を聴いている人も、音楽にはあまり興味を持ってこなかった人も、耳に残るメロディに惹きつけられると思います。
あと、この楽曲はパフォーマンスにも注目してほしいです。サビの冒頭に〈甘く苦い Candy〉という歌詞があるんですけど、そこでキャンディを舐めるようなキャッチーな振付があるので、初めて僕らのパフォーマンスを観る方にも楽しんでいただける曲になっています。
——この楽曲がデビュー曲に決まったとき、皆さんはどう感じましたか?
山本:初めて聴いたとき、とにかくおしゃれだなと思って。練習生の頃は結構アイドルっぽいというか、ポップに振り切った曲が多かったので、おしゃれでかわいくて、それでいてセクシーさもあって、僕たちのために作られた曲でデビューできるなんて最高だなと思いました。
筒井:歌詞にも〈Love 愛す Candy 魅惑のハニー〉と、僕らを象徴する言葉が使われているんです。この曲を聴けば、ICExがどんなグループか伝わるだろうなと思ったし、本当にたくさんの要素を詰め込んだ楽曲になったので、僕らのいろんな一面を見ていただけると思います。ICExの自己紹介代わりになる1曲です。
——筒井さんもおっしゃった通り、「CANDY」はサウンドと歌詞に本当にさまざまな要素が詰まっていますよね。こういった楽曲の世界観を歌で表現するのは、とても大変だったのではないでしょうか。
阿久根:たしかに、歌にはすごく難しさを感じました。特にサビはキーが高いので、ファルセットと普通の声を混ぜて歌う必要があって。でも、この曲はEBiDANの先輩方にはないような曲調ですし、僕らの魅力をしっかりと伝えられる楽曲だと思うので、とにかく感情を乗せて、魂を込めて歌おうと考えながらレコーディングに臨みました。
——どのように感情を乗せていったんですか?
阿久根:例えば僕の歌唱パートで、1番の歌いだしのところに〈新しい世界へ飛び出そう〉という歌詞があるんですね。そこは本当に新しい世界に飛び立つような、明るい声色を意識して歌いました。あと、2番の〈抑えきれないこの想いは〉の部分では、今にもあふれ出しそうな感情をイメージしながらレコーディングしました。
——レコーディングひとつとっても、いろいろな感情表現があったのですね。MVでも皆さんの多彩な表情が見られますが、MV撮影ではどんなことを意識したのでしょう?
竹野:一つひとつの振付でイメージが大きく変わるので、振りと表情を合わせられるように意識していました。
——MVで「絶対にここは見て!」というポイントはありますか?
志賀:僕は落ちサビの頭にある〈もうMake it love Make it love 止まらないキラメク未来〉の〈止まらない〉のところを、絶対に見てほしいです。僕と阿久根がかわいいポーズをとりながら、目だけを動かすというパフォーマンスをしたんですけど、僕らの魅力が伝わるポイントだと思うので、ぜひ注目してほしいなと思います。
山本:「CANDY」のMVは、演技するシーンが結構あるんですよ。僕としてはその中でも特に、温世が香水をめちゃめちゃかけるシーンを見てほしいです。僕が温世の横で「くさい!」って表情をするんですが、あれが意外と音源とタイミングを合わせるのが難しくて。何度も撮り直してようやく完成した1シーンなんです。どんな映像になったのか、ぜひチェックしてほしいですね。あと、個人的に世梛の「鏡で笑顔の練習をしているシーン」もおすすめしたい! あれを見たら、世梛の魅力にクラッとやられる人が多いんじゃないかな。
竹野:いや、逆にそのすぐ後にくるシーンで僕が“すごい変顔”をしてるので、そっちが見どころです。
志賀:そこは逆に見どころなんだ(笑)。
——このMVは、デビュー発表の記者会見を行った会場(※1)と同じところで撮影したんでしょうか。あれはたしか韓国だったような……。
山本:そうなんです。でも僕ら、韓国でMV撮影するという話を前日まで知らされていなくて。神奈川で撮ると聞いていたので、完全にサプライズで驚きました。武者修行合宿でメジャーデビューが決定したと言われたときに、同時に封筒を渡されて。開いたら、韓国行きの飛行機のチケットが入っていたんです。
——MVの撮影地はサプライズ発表だったんですね!
山本:そうなんですよ。でも、韓国でのスケジュールはすごく楽しかったです。MV以外にもいくつか撮影はあったんですけど、メンバー同士で屋台街に行って食べ歩きをしたり、洋服とかを買ったりして過ごしました。