加藤史帆、松田里奈も『鬼レンチャン』出演で健闘 日向坂46・櫻坂46メンバーがお茶の間に広げるグループの歌唱力
8月6日に放送された『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)に日向坂46の加藤史帆と櫻坂46の松田里奈が出演した。千鳥がMCを務める同番組のメインコーナーである「サビだけカラオケ」は、挑戦者がレベルごとに用意された楽曲を音程を外すことなく10曲連続でサビを歌い切ると100万円がもらえるという企画。これまでにchayや島谷ひとみ、May J.といった歌唱力に定評があるアーティストが挑戦し、数々の伝説を残してきた。
これまで番組では日向坂46のメンバーが同企画に挑戦し、その歌唱力がたびたびSNSで話題となるなど、グループの名前を広める場としても注目を集めている。本稿では松田と加藤の番組での活躍ぶりを振り返りつつ、グループを代表するボーカリストとしての魅力に迫りたい。
日向坂46からは過去に富田鈴花と齊藤京子が出演。2021年に初出演を果たした富田は、アイドルとしてレベル10に初めて到達するという快挙を成し遂げたが、惜しくもSuperfly「タマシイレボリューション」の出だしでミスをしてしまい10レンチャンを逃してしまった。ソロコンサートの開催やYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』でも歌声を披露するなど日向坂46を代表する歌い手でもある齊藤は、2023年1月8日の放送回で松田聖子「白いパラソル」やJUJU「やさしさで溢れるように」といった難度の高い楽曲を見事に歌い切った。二人の歌唱力は大きな反響を呼び、SNSでは名前がトレンド入りを果たすなど盛り上がりを見せ、グループの歌唱力を世の中に広める良い機会となったと言えるだろう。
8月6日放送回では「サビだけカラオケアイドルSP」と題して、これまでまだ女性アイドルとしては誰も成し遂げていない鬼レンチャンの達成を目指して4人のアイドルが登場。その中で齊藤、富田に次ぐ日向坂第3の刺客として登場したのが加藤だ。1曲目に選んだのはモーニング娘。「ザ☆ピ~ス!」。自信がないと言っていたとは思えないほど音程をしっかり捉えた歌声でMC陣を驚かせた。続く松田聖子「渚のバルコニー」、BoA「VALENTI」を見事に成功させ3レンチャンとなるが、「これはリアルガチで間違えられない」と決意を持って挑んだ乃木坂46「シンクロニシティ」でまさかのミス。4レンチャンを逃してしまった。
加藤の歌唱力は『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系)の「クイズ!おひさま100人ぐらいに聞きました」で歌唱力が自身の魅力の1位に挙げられるほどファンの間ではよく知られているもの。『NHK WORLD-JAPAN presents SONGS OF TOKYO Festival 2021』で竹内まりやの「プラスティック・ラブ」を齊藤とデュエットで披露したり、「THE FIRST TAKE」にも異なる組み合わせで二度出演したりと、歌唱力が注目される機会は多かった。加藤の歌声の特徴としては、音程を的確に捉えられること、そして伸びやかで透明感のある声質だ。齊藤が日向坂46を支える幹だとするなら、加藤はその幹をいろんな方向に広げる枝のような柔軟性がある。加藤のソロ曲である「男友達だから」では素直な歌声が、「嘆きのDelete」では力強い情熱的な歌声が堪能できる。今回は残念な結果となってしまったが、これを機に加藤の歌声の魅力がグループのファン以外にも広まることに期待したい。