Aぇ! groupがテレビ映えするのはなぜか 6人全員での出演も増加中、バラエティにおける3つの武器

大御所相手にも飛び込む突破力と、ここぞという時の団結力

 そのアピール力は大御所と呼ばれる芸能界の大先輩たちに対しても変わることがないのも、Aぇ! groupの気持ちよさ。6月14日放送の『浜ちゃんが!』(読売テレビ)では、佐野が楽器店でドラムスティックを試すシーンがあった。すると、見事なドラム演奏を披露して感心されたかと思うと、急にダウンタウン・浜田雅功と小室哲哉によるH Jungle with tの「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント」を歌い始め、浜田から「何歌っとんねん!」と鮮やかにツッコまれていた。浜田本人を前にして歌うこともすごいが、一度ツッコまれたにも関わらず、さらに別のスティックを手に続きを歌ってしまうところも肝が据わっている。

 また、6月17日放送の音楽番組『カミオト-上方音祭-』(読売テレビ)では、小島が松平健と「マツケンサンバⅡ」でコラボするという展開で大いに盛り上がったことも記憶に新しい。こちらは、もともと小島が2020年よりAぇ! groupのライブで「コジケンサンバ」を披露していたことが発端だった。

Aぇ! group小島健×松平健「コジケンサンバ×マツケンサンバⅡ」@カミオト-上方音祭-

 小島の愛称が「コジケン」となることから、末澤のアイデアで「コジケンサンバ」をやることになったと言われている。しかし、やるからには黙って……というわけにはいかないと、事務所を通じて許可取りをしたというエピソードも、コンサートのMCで語られてきた。

 さらには2022年の大阪城天守閣復興90周年記念イベント『大阪城夢祭』で松平に「公認をここでいただければ」と小島が直接交渉。その申し出に松平も「もちろん、どんどんやってください」とにっこり笑顔で答えたことから、こうして大型歌番組の大きな見どころへと発展していくのだから、Aぇ! groupの自ら道を切り開く力には感心するばかりだ。

 そんな「コジケンサンバ」が身に染み付いているのか、小島がマイクを握るとすかさずメンバー5人がバックについて息の合ったダンスを披露するというのも面白いところ。それは、『よるのブランチ』で小島がイントロクイズに正解した際にも見ることができた。この、ここぞというときの団結力も、Aぇ! groupの魅力だ。

 これまで一人ひとりが自分の武器を磨きつつ、Aぇ! groupというグループをより多くの人に知ってもらおうと種をまいてきた。そして、番組に出演してはお笑い芸人たちを中心に先輩たちに可愛がられ、視聴者の印象に残るだけの爪痕も残してきた。そうして6人全員で番組出演が増えてきた今、努力が報われたような満足感に私たちまで包まれる感覚だ。これからも、それぞれの個性を光らせながら、6人のときにしか出せない団結力を大いに発揮して様々なテレビ番組で笑いを取りまくっていってほしい。

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