TOMOO、鍵盤の上を歩くように進んできた人生 17歳の頃からの夢を叶えたNHKホールワンマン

 映画『君は放課後インソムニア』の主題歌として書き下ろした「夜明けの君へ」からは、弦楽四重にホーンセクションも加わったフル編成でラストスパート。6人の「TOMOOダンサー」を交えて「夢はさめても」「Friday」を披露し、本編最後は「金色のかげ」をピアノ弾き語りで締めくくった。

 アンコールでは、当日誕生日を迎えたTOMOOにバースデーケーキが贈られ、バンドメンバーとともにバースデーソングをシンガロング。嬉しいサプライズのあと、「実はNHKホールで歌うことは、17歳の頃からの夢でした」と明かす彼女。「でも、夢が叶えられたことよりも、この瞬間この場所を、一緒に作ってくれたみんなといられることが何より嬉しいです」と、その喜びを熱く語った。

 アンコールの最後には「Ginger」を歌い、この日のライブに幕を閉じた。

 今回のツアータイトル『Walk on the Keys』には、人生の道のりを白鍵と黒鍵が連なる鍵盤にたとえ、「光と影が交互に続く鍵盤のような道を歩いて行く」という意味が込められていることをMCで明かしてくれたTOMOO。人生は鍵盤の上を歩いていくようなもの、「そう考えると、少し気持ちが楽になる気がして」とTOMOO。「私はいつも、光に寄り添っている影のことを歌っていたように思います」と話していたのも心に響いた。オープンマインドで臨むライブと、人生の影に寄り添う曲作り。きっとその両輪を大切にしながら、これからも彼女は進んでいくのだろう。

■セットリスト
金色のかげ(INST)
1.オセロ
2.恋する10秒
3.らしくもなくたっていいでしょう
4.shiosai
5.雨でも花火に行こうよ
6.いってらっしゃい
7.17
8.ベーコンエピ
9.好きっていって
10.ピアス
11.ナイトウォーク
12.Chinderella
13.ロマンスをこえよう
14.夜明けの君へ
15.HONEY BOY
16.夢はさめても
17.Friday
18.金色のかげ

En1.I hope
En.Ginger

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