YOASOBI、back number、SUPER BEAVER、sumika……それぞれの挑戦が詰まった最新ライブ映像作品の見どころ解説

『生中継!SUPER BEAVER 都会のラクダ SP ~ 真夏のフジQ、ラクダにっぽんいち ~』

 1月にアコースティックツアー『アコースティックのラクダ ~ 突然シリーズ~』、1月末から2月にかけて自主企画ツアー『現場至上主義2023』、3月にはファンクラブ“友の会”限定ツアーを行い、4月17日にはZepp Shinjuku(TOKYO)のこけら落とし公演、そして4月から7月にかけて全19公演のホールツアー『都会のラクダ HALL TOUR 2023 ~ ラクダ紀行、ロマン飛行 ~』を開催。今にはじまったことではないが、SUPER BEAVERのライブの本数は尋常ではない。しかし、彼らにとってはこれが日常。筆者が取材の際に「ライブの数、すごすぎないですか?」などと聞くと渋谷龍太(Vo)は、「バンドですからね。ライブがないと、何していいかわかんないので」と涼しい顔で答えるのであった。

 しかもこの間には、新曲も次々と発表。シングル「グラデーション」(4月19日リリース)、「儚くない」(6月28日リリース)はいずれも映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』(前編・後編)の主題歌に起用され、バンドの知名度をさらに引き上げている。持ち前のライブバンドとしての力をしっかりと鍛え上げ、音楽的な表現も濃く、強くなっている彼らの2023年最大のイベントが、7月22日、23日に山梨 富士急ハイランド・コニファーフォレストで開催される『都会のラクダ SP ~ 真夏のフジQ、ラクダにっぽんいち ~』だ。

 柳沢亮太(Gt)、上杉研太(Ba)、藤原“35才”広明(Dr)による生身のバンドサウンド、剥き出しの喜怒哀楽をダイレクトにぶつける渋谷のボーカル。SUPER BEAVERのライブはまさにストロングスタイルだ。メンバー自身の生き様が直接的に反映された歌がステージの上で空気に触れ、会場全体に波及し、観客全員に真っ直ぐに突き刺さる。筆者も何度なく彼らのライブを観ているが、全身を鼓舞され、「もう少しがんばってみるか」と背中を押してもらえるパワーは着実に向上している。その瞬間の感情と直結した渋谷のMCーーまるでフリースタイルラップのようなーーもこのバンドだけの強みだ。SUPER BEAVER史上最大規模となる『都会のラクダ SP ~ 真夏のフジQ、ラクダにっぽんいち ~』でも4人はまちがいなく最高を更新してくるはず。できればリアルタイムで“自分事”として体感してほしい。

『sumika 10th Anniversary Live 「Ten to Ten to 10」』/『Documentary of sumika 2022-2023 ~Starting Over~』

  2023年5月14日、横浜スタジアムで開催された結成10周年記念ライブ『sumika 10th Anniversary Live 「Ten to Ten to 10」』はsumikaのキャリアにとって、きわめて大きな意味を持つイベントとなった。

 全国ツアー『sumika Live Tour 2022-2023「Ten to Ten」』を終えた直後、sumikaは途轍もなく悲しい出来事を経験した。しかし、彼らはバンドを続けること、音楽を止めないことを選んだ。まずは『ARABAKI ROCK FEST.23』をはじめとするフェスへの出演。そのなかで彼らは新たな体制でのライブのスタイルを模索し、横浜スタジアム公演の準備を少しずつ進めてきた。

 筆者も横浜スタジアム公演を現場で観ているが、メンバーは渾身にして圧巻のステージを繰り広げた。「Lovers」「ファンファーレ」「Shake & Shake」など10年のキャリアのなかで生み出された名曲の数々、この記念すべきライブを全力で支え、祝福しようとするオーディエンス。そして、強い意志を持ってステージに上がったメンバー3人の姿。約4時間に及んだライブは、降り注ぐ雨や様々なアクシデントーー予定外の楽曲も披露されたーーを含め、横浜スタジアムに足を運んだすべての人の記憶に強く刻まれたはずだ。

 7月23日には全国ツアー『sumika Live Tour 2022-2023「Ten to Ten」』初日から横浜スタジアム公演まで、10周年イヤーを追いかけたドキュメンタリー番組『Documentary of sumika 2022-2023 ~Starting Over~』が放送・配信される。

 同ツアーはコロナ禍の規制がある中でスタートし、途中からは声出しが解禁。横浜スタジアム公演では3万3千人の大合唱が起こるなど、ツアー/アニバーサリーライブの中でsumikaは、本来のライブの姿を徐々に取り戻してきた。片岡健太曰く“ten to ten”は、sumikaの足跡を点として捉え、それを結びながら次へと繋いでいく、これまでの10年から次の10年を見据えたタイトルだという。観客と共に作り上げた横浜スタジアムの裏側、そして未来へ向けた力強い一歩を感じさせる新曲「Starting Over」のレコーディング模様などが収められた本映像は、sumikaの軌跡をきわめてリアルに追体験できるドキュメンタリーと言えるだろう。

■オンエア情報
『YOASOBI ARENA TOUR 2023 “電光石火”』
さいたまスーパーアリーナ2DAYSの初日の模様を全曲ノーカットで放送・配信。
収録日:2023年6月3日
収録会場:さいたまスーパーアリーナ
★放送:7月8日(土)21時〜  
★配信:7月14日(金)23時59分まで
https://www.wowow.co.jp/detail/191830
※7月8日(土)19:30~はYOASOBI初の有観客ライブとなった2021年の日本武道館公演『NICE TO MEET YOU』も放送・配信。

『back number “in your humor tour 2023』
back number初の5大ドームツアーから東京ドーム公演の模様を独占で放送・配信
収録日:2023年4月16日
収録会場:東京ドーム
★放送:7月22日(土)20時30分〜   
★配信:8月11日(金)23時59分まで
https://www.wowow.co.jp/detail/189431

『生中継!SUPER BEAVER 都会のラクダ SP ~ 真夏のフジQ、ラクダにっぽんいち ~』
SUPER BEAVER、自身最大規模となる富士急ハイランド・コニファーフォレストでのライブを生中継で放送・配信。
収録日:2023年7月23日
収録会場:山梨 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
★放送:7月23日(日)17時30分〜
★配信:8月21日(月)23時59分まで
https://www.wowow.co.jp/detail/191050
※8月30日(水)にバックステージでのメンバーに迫るスペシャルプログラムも放送・配信。

『Documentary of sumika 2022-2023 ~Starting Over~』
sumika、結成10周年となる2023年5月に横浜スタジアムライブの裏側に迫るドキュメンタリー。
★放送:7月23日(日)21時〜 
★配信:8月21日(月)23時59分まで
https://www.wowow.co.jp/detail/187233
※8月23日(水)に横浜スタジアムライブ『sumika 10th Anniversary Live 「Ten to Ten to 10」』のリピートも放送・配信。
https://www.wowow.co.jp/detail/187232

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