NGT48 藤崎未夢が思い描くキャプテン像とオーディション秘話 「少しずつ自信をつけていくことが大事」
新潟を拠点に活動するNGT48が、4期生オーディションの開催を発表した。応募期間は、2023年6月5日から6月30日まで。もちろん新潟県外からでも応募可能だ。
では、現メンバーはどんな新メンバーを求めているのだろうか? 2022年4月にNGT48の3代目キャプテンに就任した、藤崎未夢に話を聞いてみた。(松本まゆげ)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】
“NGT48の新時代”を築いていきたい
――今回は主に4期生オーディションのことを伺いたいのですが、キャプテンとしてどうグループと向き合っているのかも聞いてみたいです。キャプテンに指名されたときは、どんなお気持ちでしたか?
藤崎未夢(以下、藤崎):私は、もともと人前に立ったり人に意見したりするタイプではなかったので、指名された時は「なんで私が?」という気持ちでした。だけど、私はNGT48が好きだからこのグループに加入したので、大好きなグループのためにできることがあるのなら、挑戦させてもらいたいと思って引き受けました。
それに、「キャプテンをやってみない?」と声をかけてもらえるということは、私が周りからキャプテンを任せられそうなメンバーに見えているのかもしれないとも思いました。だから「『絶対できない』と自分で決めつけるのはやめよう」、「自分自身の成長にもつながると思ってやってみよう」という気持ちにはなりましたね。
――キャプテンになるにあたって、「こんなグループにしたい」といった目標は決めましたか?
藤崎:自分が好きなNGT48をもっと多くの人に好きになってもらいたいと思いましたし、もっと外に広めたいという気持ちが強くなりました。なので、自分がファンだったときの気持ちを活かしてグループの魅力を発信していきたいなと。あと、今応援してくださっている皆さんに「NGT48を応援していてよかった」、「応援するのが楽しい」と思ってもらえるようなグループを目指したいと思っていたので、それを目標に掲げて頑張っているところです。
――では、加入前の藤崎さんがファンとして見ていたNGT48は、どんなところが魅力でしたか?
藤崎:NGT48は、私を“新潟好き”にさせてくれたんです。私は新潟県出身なんですけど、以前は地元のことをとにかく田舎だと思っていて、あんまり良いところだとは思っていなかったんです。良い面を探そうと思ってもなかなか見つけられない、というか……。だけどNGT48ができてからは、新潟の素敵な場所とか人の温かさとか、素敵なところをメンバーのみなさんがたくさん発信してくれたんです。だからこそ、NGT48に加入したら今後は私自身もメンバーとして新潟の魅力を発信したいという気持ちがありました。
――現在はキャプテンという立場でその願いが叶えられているのですね。ともあれ、上に立つことに慣れていないと、大人数をまとめるのは大変ではありませんか?
藤崎:そうですね。正直、いっぱいいっぱいになってしまったこともすごくあります。加入前から48グループのことは応援していたし、いろんなグループのキャプテンやリーダーをたくさん見ているからこそ、私の中である程度キャプテン像ができてしまっていて。いざ自分がキャプテンになったときに、ほかの方々と比べては「全然だめだ」「近づけてもいない」と劣等感を感じて、メンバーと距離をおくようになってしまったんです。その劣等感から「このままじゃダメなのに……」と、自分が嫌になるという負のループが結構続いていました。NGT48に加入してから悩むことはこれまでもありましたけど、この1年は特に悩んでいると思います。
――それだけ真剣に取り組んでいるということですね。では、どうやって乗り越えましたか?
藤崎:そもそもメンバーと距離をおいてしまったことが原因なので、積極的にコミュニケーションをとるようにしました。私はもともとメンバーとプライベートで遊ぶことがあまりないタイプだったんですけど、意識してみんなとご飯を食べに行ったり、みんなで楽しそうに話している輪に入ってみたりしています。そんなふうに意識を変えてからは、お互いに意見を言いやすい環境になった気がしています。少しずつですけど、いい方向に変わってきていると思いますね。
――ほかのキャプテンやリーダーと比較するのではなく、藤崎さんなりのキャプテン像を作り上げているということなのでしょうね。
藤崎:そうなのかもしれないです。私は、実際にキャプテンをしてみて「ほかのグループのキャプテンやリーダーのようにはなれないな」と痛感したんです。きっとキャプテン像って、一人ひとり違うんですよね。それに、NGT48は時期によってグループの状況が全然違いますし。
――大所帯のアイドルグループとなると、メンバーの入れ替えも頻繁にありますからね。
藤崎:そうなんです。だから今私ができることは、今いるメンバーの良さを引き出しつつ、グループ全体をまとめることなんじゃないかと思っています。シンプルですけど、それができたらいいなと。今はこれまで頑張ってきてくださった先輩の卒業があったり、4期生が入ってくるというタイミングなので、新しい世代が活躍する“NGT48の新時代”を築いていきたいと思っています。
歌やダンスとは違ったところで反響をもらえる
――2022年に行われた3期生オーディションから、約1年での新メンバー募集となりました。NGT48としては、短いスパンでの募集ですね。
藤崎:はい。もしかしたら「もう4期生募集なんて、早くない?」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、この1年で卒業していったメンバーも多かったですし、昨年(2022年)はツアーやアルバムリリースといった新しい挑戦をさせていただけたんです。このままの勢いでさらに新しい挑戦をするためには、新しい力が必要なんです。このタイミングでのオーディションで新戦力を手に入れられたら、さらに頑張れるんじゃないかなと思っています。
――応募者のみなさんはそれぞれに個性や魅力を発揮してくれると思いますし、どんな方も新戦力になり得ると思いますが、藤崎さんはどんなメンバーを求めていますか?
藤崎:新潟で活動しているので、新潟の魅力を一緒に発信してくれる人や「新潟を盛り上げたい」という気持ちを持ってくれる人が来てくれたらいいなと思いますね。県外から応募する場合も多いと思うので、そういう方には県外から来たからこそわかる、新潟の良いところを見つけてもらえたら。そして、それぞれの地元の方たちにも新潟の魅力を伝えてもらえると嬉しいなと思います。
――これまでにも、県外から来たメンバーは多くいたかと思いますが、その方たちは新潟についてどのように言っていますか?
藤崎:最初は、「冬が寒いね」「雪がとにかく大変だよね」と言っていて、それは確かにそうだよなと思うんですけど(笑)、慣れてくると「人が優しいね」「ご飯がすごくおいしいよね」と言ってくれることが多いですね。あとは、ほどよく都会で程よく田舎だから、過ごしやすいというメンバーも。新潟で生まれ育った身としては、みんながだんだんとこっちでの生活に慣れて、楽しんでくれているのを見るのが嬉しいです。
――新たに増えるかもしれない県外のメンバーの方にも、見つけてもらいたいですね。では、藤崎さんご自身は新潟のどんなところが好きですか?
藤崎:やっぱり、人が温かいところですかね。県内の各地でロケをする機会があるんですけど、どこにいっても温かく迎えてくれて、「応援してるよ」と言ってくださるんですよ。お仕事するたびに「良いなぁ」と感じているところです。