SHINee、デビュー15周年記念ファンソングで伝える想い 何気ないシーンから感じるメンバーの“絆”
今回、そんな最新アルバムからデビュー15周年を記念してMVが公開された「The Feeling」は、スピーディーなブレイクビートとベースラインが特徴のドラムンベースジャンルの楽曲だ。軽快なリズムと、広大な空へ突き抜けていくかのような壮大さを持ったサウンドが印象的。
そして、同曲の必聴ポイントは、SHINeeのメンバーによる爽やかながらもエモーショナルな歌声と、ファンへの想いが詰まった歌詞だろう。歌詞には〈君がどこにいても Right 顔を上げてみて 僕は小さな欠片にまで君を照らす〉〈夢の中でも探していた光になってあげる 君の平行線になってそばにいてあげる〉といった言葉が使われ、ファンへの想いが随所に感じられる内容に。情緒的な歌声と相まって、15年間の彼らの歩みを振り返りながら聴いていると、思わず泣きたくなってしまうような感動がある。
沖縄県で撮影されたというMVでは、海辺のコテージと思われる場所で、まるで映画の冒頭シーンのようにメンバーの名前が1人ずつ映し出されるところからスタート。歌詞の内容に合わせてメンバー一人ひとりの表情や行動にフォーカスしたカメラワークで、楽曲の世界観を引き出していく。そして、最終的には4人のメンバーが集まって同じ方向を向き、まるで15周年を祝う花吹雪のようなカラフルなものが舞う中を走っていくシーンが印象的な構成となっている。
今回のMVで特筆すべきは、メンバーが15年かけて築いてきた“絆”を感じ取ることができる点だろう。MVの終盤では、4人で海辺を走ったり、卓球を楽しむシーンがある。一瞬で過ぎてしまう何気ないシーンなのだが、このときのメンバーの表情をよく見ていると、4人が心からリラックスして笑いあっている姿を垣間見ることができる。その柔らかで穏やかな表情は、SHINeeとして活動し続けてきた彼らの信頼関係の証だ。
また、MVの中では、2017年に急逝したメンバーのJONGHYUN(ジョンヒョン)の存在も感じることができる。冒頭で暗い部屋の中に佇む男性の後ろ姿や、メンバー4人の間に置かれたラジカセにJONGHYUNを思い出した人も多いのではないだろうか。さらにこの他にも、MINHO(ミンホ)が地図を眺めるシーンでは、地図の右端の「THE Feeling Since 2008.05.25 SHINee is BACK」という文字とともに、メンバー5人の名前が記載されていた。ファンと5人のメンバーで迎えた15周年への感謝。そんなメッセージを感じ取れるMVとなっているのだ。
先日、Webメディアのインタビューで、15周年を迎えたことについて「もう15周年だなんて、時間の速さにびっくりしながらも(中略)胸がいっぱいになる」「とても感慨深いです」と語っていたメンバーたち(※1) 。彼らが15年も続くグループとなれたのも、MVからにじみ出ていたようなメンバー間の絆があってこそだと言えるだろう。
SHINeeの公式YouTubeでは、8thフルアルバム『HARD』のリリースに向けて、いよいよプロモーション映像の配信が本格化している。今回のアルバムはSHINeeの新章を開く作品として、世界中のファンから大きな期待が寄せられている。今作を通じ、彼らはどんなメッセージを私たちに届けてくれるのだろうか。
※1:https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2218411
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