BE:FIRSTのライブ映像で注目したい3つの視点 音源とは違った魅力が感じられるパフォーマンス
6月28日、『BE:FIRST 1st One Man Tour “BE:1” 2022-2023』のDVD&Blu-rayがリリースされる。それに合わせるかのように、BE:FIRST公式YouTubeチャンネルにはワンマンライブから「Message」、「Milli-Billi」、『D.U.N.K.-DANCE UNIVERSE NEVER KILLED-』から「Boom Boom Back」のパフォーマンス映像がアップされた。いずれもライブならではの見どころが詰まっており、音源とは違った魅力が感じられる。そこで、これらの動画からBE:FIRSTのライブパフォーマンスの魅力を考えてみたい。
まずは、盛り上がりに欠かせない演出。「Message」では、LEOが〈君しかいないから〉というフレーズを歌った後の蝋燭を吹き消すような仕草に合わせて照明が消える。そして暗転した会場に流れ星のような光が流れ、MANATOの透明感ある歌声が響き渡るという演出があった。これによって、楽曲の世界観が強まるだけでなく、見ている人により大きな感動を呼び起こすことにも繋がっている。さらに、「Boom Boom Back」と「Milli-Billi」のカメラワークも演出の一つ。メンバーに近づいたり、離れたり、ドローンカメラでメンバーの周りを旋回したり。パフォーマンス全体や、メンバーの表情を見ることができ、ダンスの迫力もきちんと伝わってくる。動画であってもその臨場感を味わうことができる工夫がされていると言える。
さらに、メンバーの表情もライブパフォーマンスならでは。特に「Message」では、観客に向けた作り込まれすぎていない表情が見られる。その表情はメンバー自ら意思を持ってファン一人ひとりに向けて歌を届けているかのよう。メンバーの感謝の思いが手に取るように伝わってくる。そして国立代々木競技場 第一体育館という大きな会場ではあるが、温かい表情によってホーム感が生まれている。これはフェスとはまたひと味違った、彼らのワンマンライブならではだろう。