MAZZEL、日々の鍛錬が結実したスタイリッシュなパフォーマンス 8人の愛らしい素顔も覗かせたデビューショーケースを観て

 MAZZELが6月1日、『MAZZEL DEBUT SHOWCASE “Vivid”』を東京・LINE CUBE SHIBUYAにて開催した。本稿では夜公演の模様をレポートする。

 MAZZELはオーディション番組『MISSION×2』から誕生した8人組グループで、SKY-HIが代表を務める音楽事務所・BMSGに所属。グループ名は幸福を意味する“Mazel”に迷路の“Maze”と情熱の“Zeal”を掛け合わせたもので、「迷路から抜け出すための出口に向けて情熱を燃やし、幸福を掴みとって人々に渡していく」という意志が込められている。BMSGとユニバーサルミュージックがタッグを組んだ新レーベル・BE-Uより5月にデビューし、この日は初のワンマンライブであった。

MAZZEL

 開演するとメンバー8人がステージに出現。同時に大歓声が起き、華々しいスタートとなった。1曲目は「Vivid」。エレクトロスウィングとも言うべきジャジーなテイストを持った横乗りの特徴的なリズムが心地いい。デビュー曲であるこの曲は、グループ名をもじった〈鮮やかなカラーの全部混ぜる〉といったフレーズがあり、ライブの幕開けにふさわしい自己紹介ソングの側面も持つ。〈ご馳走様〉では会場中が一斉に声を上げる一幕もあり、ついに声出し解禁となった今年のライブ現場を象徴するような一体感も感じられた。

 次に歌ったのは「CAME TO DANCE」。ファンキーながらも音数を抑えたサウンドが魅力のこの曲では、彼らの歌声の魅力をじっくりと堪能することができる。特にKAIRYUのボーカルスキルは秀逸。会場全体に轟くような声量もさることながら、言葉の一つひとつに感情を込めるような表現力まで持ち合わせている。もちろんグループ全体のボーカルスキルの高さも見逃せない。さらに目まぐるしくフォーメーションが変化する難度の高いダンスもまったくお手のもの。日頃の鍛錬の成果がステージ上で美しく結実している。歌い終えると拍手喝采となり、温かい空気で包まれた。

 ここからはトークコーナー。まずは他己紹介。事前に自分以外のメンバーの良いところを聞いたアンケートをもとにトークを進めていった。RYUKIがRANのことを“らん兄”と呼んでいることや、しっかり者のHAYATOが実は末っ子キャラなギャップまで明かされ、メンバー同士の仲睦まじい様子が会話から伝わる。KAIRYUは向井太一の「FLY」のサビを生歌で披露したりと、それぞれの個性も立っている。終始、和気あいあいとした雰囲気でトークが展開された。

 続いてチーム対抗○×クイズへ。メンバーが4人ずつの2チームに分かれて、グループにまつわる○×クイズに挑んでいった。例えば「迷路の日という日が存在する」というお題が出題されると、両チームとも○と回答。正解は○で、5月の“MAY”と6の“ろ”くで5月6日なのだとか。このように問題が出されていき、両チームとも見事に全問正解。引き分けたのため最後はあっち向いてホイにて勝敗を決めることに。勝ったAチームには賞品として笹団子が贈られた。

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