Kis-My-Ft2 千賀健永、背中を押され初の個展開催へ 「うちのメンバーは本当に優しい」
Kis-My-Ft2・千賀健永の初の個展『FiNGAiSM』が5月19日から東京・表参道ヒルズ スペース オーにて開催される。本展はKis-My-Ft2のメンバーとして活躍する千賀が、個人のライフワークとして取り組んでいるアート分野の作家として、これまで手掛けてきた110点にも及ぶ作品を初披露、一堂に展示する。開催前日の5月18日に記者会見が行われ、千賀自ら本展のコンセプトやこだわりを語った。
登壇した千賀は「ひとりで会見をすることがなかなかない」と少々緊張した様子だったが、「表参道ヒルズで、大きなFiNGA(フィンガ)くんの前で話せることを光栄に思います」と晴れやかな笑顔で語った。FiNGAとは、千賀が生み出したオリジナルキャラクター。千賀の視線の先には、7メートルに及ぶゴールドのFiNGA像が掲げられており、千賀は眺めながら「ゴールドのFiNGAくんで縁起も良さそう」と感慨深げに語った。
個展の開催について、千賀は「小さい画角の絵から、何倍、何十倍もの大きな作品になっているので達成感と感動がありましたね」とコメント。また、立体造形の完成を目にし、「めちゃめちゃ嬉しかったですね。やっと命が宿ったというか……そんな気持ちになりました」と喜びを噛みしめた。司会者からこの状況を想像していたかと聞かれると、千賀は改めて館内の上部を見上げながら「想像してなかったですね、だからこそ出来た時に嬉しかったです」と瞳を輝かせ、「昨日、設営が終わったあとに、FiNGAくんをまだ見れてなかったので、歩いて帰ったのですが、裏から表参道ヒルズに入ってどう見えるかを見て帰りました」と明かした。館内で存在感を発揮するFiNGA像に、千賀は「ぜひたくさんの人にFiNGAくんを知ってほしい」と声を弾ませた。
千賀は「初めて個展をさせていただくということで、自分の得意な靴づくりもやっているので靴の展示とフィギュアを作りました」と紹介し、手や指をモチーフに取り入れた“FiNGAiSM” (フィンガイズム)について言及。「このキャラクター(FiNGA)の顔が指で出来ている」と説明し、親指、中指、薬指を重ね、人差し指と小指を少し曲げたポーズをしてみせた。かねてからKis-My-Ft2の振り付けを手がけることもあった千賀は、「キスマイは“キス”のフレーズが入っているので、キスにかけた振り付けが多い」と説明しつつ、手の形から着想を得て「振り付けっていうところからFiNGAくんの顔が生まれた」と経緯を明かした。指や手の形も一種類ではなく、様々なFiNGAが登場する。個展ではそんな成り立ちにも注目したい。
個展でこだわった点について、千賀は「全体的な世界観を今回は統一しながら作ろうと思いまして。没入感というか、FiNGAiSMの世界に入ったようなそんな個展になったら」と、作品の展示だけに留まらないこだわりを明かした。
会場内では写真・動画撮影が可能なエリアが設けられており、千賀は「FiNGAくんの世界の中にファンのみなさまがいて、ファンのみなさまがいることで作品になる部分もたくさんある」として、「FiNGAくんの世界に入り込んで、思い出をたくさん作っていただければ」と呼びかけた。
千賀が絵を描き始めたのは小学生の頃。描いた絵が祖母の寝室に飾られ、絵が増えていく喜びを味わったと回顧。本展へとつながる活動はコロナ禍に入ってから。自宅で楽しめることはないかとたどり着いたのが絵だった。キャンバスに描いた経験がなかったため、アクリルや油絵を試した。「僕、一回やり始めると入ってしまうタイプなので、そこからは毎日絵を描く時間を作ってましたね」と明かした。また、グループ活動との両立について、「時間って思った以上に作れるなというのは感じて」と、メイク中や寝る前など、ケータイに触る時間を減らして絵と対面。「意外と趣味と向き合える時間は作れる」と語った。