JO1とINI、俳優業での活躍 個人活動からグループに還元していく段階へ?

 アーティストが俳優業やモデル業でも活躍を見せたり、逆に俳優やモデルが歌手として活動したりすることが珍しくないこの頃、新世代を担うボーイズグループにおいてもその傾向がよく見られる。中でも今回は、『PRODUCE 101 JAPAN』シリーズから誕生したJO1とINIに着目し、LAPONEエンタテインメント所属タレントの俳優業の変遷に見る今後への展望を掘り下げていきたい。

 まず、JO1に焦点を当ててみると、2021年に豆原一成が「本日は、お日柄もよく」で初出演にして岡村隆史(ナインティナイン)と共演したオムニバス映画『半径1メートルの君~上を向いて歩こう~』が公開。同作にはメンバーの川尻蓮、川西拓実、木全翔也らも出演しており、木全はその後、今年1月放送の『しょうもない僕らの恋愛論』(読売テレビ・日本テレビ系)で地上波ドラマ初出演。川西が主演の一人を務める現在放送中のドラマ『クールドジ男子』(テレビ東京系)も話題となっている。

 さらに、白岩瑠姫が映画デビュー&映画初主演(久間田琳加とのW主演)を飾る9月公開予定の『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』はキャスト解禁前からファンの間で出演が予想されるなど、こちらも早くから盛り上がりを見せている。

 ほかにも『連続ドラマW フェンス』(WOWOW)に與那城奨、ドラマ『ドロップ』(WOWOW/6月から放送予定)に金城碧海、ドラマ『ブルーバースデー』(関西テレビ)に鶴房汐恩が出演するなど、数多くのメンバーが俳優として活躍しているJO1。昨年初めにAmazon Prime Videoにて独占配信開始されたドラマ『ショート・プログラム』では全員が初主演を務めた経験を持つが、こうして見ると特に今年に入ってからは、ボーイズグループファン以外からも注目を集めるような作品に多く出演しているような印象を受ける。

 一方、デビューから1年半を迎えたINIも俳優仕事の勢いを加速させている。昨冬には木村柾哉、髙塚大夢、田島将吾、藤牧京介、松田迅が『君の花になる』(TBS系)でドラマ初出演を果たし、7人組ボーイズグループ・8LOOMのライバルグループ・CHAYNEYを演じたことが記憶に新しい。また、尾崎匠海は昨年放送された『コンビニ★ヒーローズ〜あなたのSOSいただきました‼︎』(カンテレ・BSフジ)でドラマ初出演を果たすと、その後も現在放送中の土曜ナイトドラマ『月読くんの禁断お夜食』(テレビ朝日系)などに続けて出演している。

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