ラウール、目黒蓮、向井康二……Snow Man “年下組”の進化する表現力
Snow Manの3rdアルバム『i DO ME』リリースまであと1週間。5月26日からは初のドームツアー『Snow Man 1st DOME tour 2023 i DO ME』の開催も控えており、彼らがデビュー4年目に臨む“挑戦”の全貌が明らかになる日も近い。
Snow ManはCDデビューという目標にむかって岩本照・深澤辰哉・渡辺翔太・宮舘涼太・阿部亮平・佐久間大介のメンバーで歩みはじめ、2019年1月にラウール・目黒蓮・向井康二が合流し、現体制で2020年1月にデビュー。6人が歩みを止めることなく様々な困難に立ち向かい、9人体制になってからも全員が同じ方向を見ながら突き進んできたからこそ今があるのは間違いない。メンバー全員が名刺代わりとなる個性や武器を持ち、個人活動でも自身とSnow Manの名前を広げてきたことが今のグループの勢いにつながっている。
そんな個人活動において先陣を切ってきたのが、ラウール・目黒・向井だ。グループの中では“年下組”と呼ばれてきた彼らも着実にキャリアを重ね、まさにアイドルとしての“成長期”真っ只中という活躍を見せている。特に3人とも表現力の部分での変化/進化には目を見張るものがある。
デビュー時の年齢は16歳、今や190cm超のジャニーズ最高身長メンバーとなったラウール。昨年よりさらに国内外で大きな注目を集めているモデル活動を発端に、オンステージでの“ラウールらしい表現”を確立しつつある。アルバム『i DO ME』収録の佐久間大介とのユニット曲「Bass Bon」が一部公開された際にもファンはもちろん、メンバーからも「ラウールっぽい」という声があがっていた。圧倒的な美を感じるフォトジェニックな輝き、すきのない表情や独特のポージングなど、この1年の間にも洗練され研ぎ澄まされていく進化の過程を見ることができた。来月6月27日に20歳を迎えるラウールは、ここから先、自らをどんな“ブランド”に育てていくのだろうか。
ラウール同様、スタイルの良さを活かしファッション誌『FINEBOYS』でレギュラーモデルを務めてきた目黒。デビュー時から個人の注目度が高いメンバーではあったものの、2021年1月放送のスペシャルドラマ『教場II』(フジテレビ系)で演技面での頭角を現し、同年10月放送のドラマ『消えた初恋』(テレビ朝日系)を経て、2022年10月放送の『silent』(フジテレビ系)で大ブレイクを果たした。初の単独主演映画『わたしの幸せな結婚』も2023年3月の公開以降大ヒット中だ。もともと楽曲ごとに見せる視線の運び方など表情の繊細な表現力に定評があった目黒だが、今年に入り「slow…」に顕著なようにパフォーマンスにおける色気やたくましさが際立ってきたように思う。7月放送の金曜ドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系)では、この世のすべてを手に入れようと目論む“世界一のワガママ男”を演じる。演じた役柄の数だけ表現の引き出しが増えていくであろうこれからが楽しみだ。