BE:FIRST、AKB48、ASCA、ASP、NEE……4月26日リリースの新譜5作をレビュー
毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は4月26日リリースのBE:FIRST『Smile Again』、AKB48『どうしても君が好きだ』、ASCA『リンネ』、ASP『DELiCiOUS ViCiOUS』、NEE『贅沢』の5作品をピックアップした。(編集部)
BE:FIRST『Smile Again』
表題曲「Smile Again」は、BE:FIRSTの表現におけるブライトサイドの真髄とも言える渾身の一曲に仕上がっている。極限まで洗練された上品なトラック。7つの多彩な歌声によって紡がれる美麗でしなやかなボーカルアンサンブル。そして、晴れやかな空に向けて果てしなく突き抜けていくようなサビの爽快なメロディ。この曲は、「クオリティーファースト」を掲げながら絶え間なく進化を重ね続けてきた彼らにとっての輝かしい現在地を示す楽曲であり、新たな代表曲となることは間違いないだろう。また特筆すべきは、同曲の制作に、SKY-HI、JUNEの他に、日本のボーイズグループの歴史を切り開いてきた橘慶太(w-inds.)を迎えていることだ。この楽曲は、偉大な先輩からの温かな継承であり、今回、グローバルの音楽シーンのトレンドを明確に踏まえた上で、新たなJ-POPを生み出す手腕に長けた橘とタッグを組めたことは、BE:FIRSTのさらなる飛躍に繋がるはずだ。2曲目として収録されているのは、彼らのワイルドサイドをフィーチャーしたナンバーの最新型である「Boom Boom Back」である。ドラムンベースを基軸とした3曲目「Great Mistakes」を含め、表題曲との振れ幅の大きさに驚かされるが、それら全てを確固たるBE:FIRSTの表現として成立させる彼らのスキルは、やはり凄い。(松本)
AKB48『どうしても君が好きだ』
AKB48のレーベル移籍第一弾シングル曲「どうしても君が好きだ」は、ド直球の青春恋愛ソング。疾走感をたたえた4つ打ちのビート、切なさ、爽やかさ、解放感を併せ持ったメロディ、そして、“言いたいこと、伝えたいことはどこからでも叫べ”というメッセージを含んだ歌詞が互いを高め合い、聴く者を心地よいカタルシスへと導いてくれる。センターは本田仁美。作曲は「ジコチューで行こう!」(乃木坂46)、「黒い羊」(欅坂46)などを手がけたナスカ、編曲はAKB48グループの楽曲を数多く担当してきたメインアレンジャーの一人である野中“まさ”雄一が担当し、ヒットの方程式をしっかりと踏襲。グループ加入後1年以内の研究生3名も参加するなど、AKB48の新たな幕開けを感じさせるシングルだ。(森)