JO1、BUMP OF CHICKEN、Lucky Kilimanjaro、上野大樹……4月5日リリースの新譜4作をレビュー

 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は4月5日リリースのJO1『TROPICAL NIGHT』、BUMP OF CHICKEN『SOUVENIR』、Lucky Kilimanjaro『Kimochy Season』、上野大樹『新緑』の4作品をピックアップした。(編集部)

JO1『TROPICAL NIGHT』

 グローバルボーイズグループを謳い、飛ぶ鳥を落とす勢いのJO1が7枚目のシングルをリリース。リード曲「Tiger」は、孤独や影をまといながら信じた道を進む者の姿をトラの心情になぞらえて表現した楽曲。繰り返し登場する印象的なリフと鼓動のようなビート、静けさと激しさを行き来するサウンドには中毒性すら感じられる。また、リード曲と同じくすべてのバージョンに収録される「Comma,」はシンセを多用した90年代風の音作りが特徴のダンスチューン。次なる飛躍に向けて、肩の力を抜こうという歌詞が、ポップな曲調にのせて綴られる。このほか木全翔也出演のドラマ『しょうもない僕らの恋愛論』(読売テレビ、日本テレビ系)の主題歌「We Good」や、鶴房汐恩が松井愛莉とW主演を務める『ブルーバースデー』(関西テレビ)の主題歌「Romance」など全6曲を形態別に収録。デビューから3年、ひたすら走り続けてきた彼らの今を感じられる作品に仕上がった。(渡部)

JO1|'Tiger' Official MV

BUMP OF CHICKEN『SOUVENIR』

 『be there』とタイトルされたアリーナツアーを開催中のBUMP OF CHICKENからニューシングル『SOUVENIR』が到着。TVアニメ『SPY×FAMILY』(テレビ東京ほか)第2クールオープニング主題歌として話題を集めた表題曲は、彼らのポップな側面を押し出した楽曲。日々のちょっとした変化、大切な人たちへの思いを“お土産”に例えたリリックは、リスナーの日常を彩る音楽の魔法そのものだ。さらにグローバルポップの潮流とも重なる抑制の効いたサウンドメイクが印象的な劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』主題歌「クロノスタシス」、3月31日に放送された『BUMP OF CHICKEN 18祭(フェス)』(NHK総合)のテーマソングとして制作された「窓の中から」を収録。音楽的な進化と普遍的なメッセージを共存させながら、4人は今も前進を続けている。(森)

BUMP OF CHICKEN「SOUVENIR」

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