阪田マリン&吉田カレンによるザ・ブラックキャンディーズ、“昭和”の魅力を力説 オリジナル曲「雨のゴールデン街」披露も

 Z世代の人気インフルエンサー 阪田マリン・吉田カレンによるネオ昭和ユニット“ザ・ブラックキャンディーズ”が3月30日、新宿のライブハウス「新宿21世紀」にて行われた「ネオ昭和歌謡プロジェクト」と「新宿ネオ昭和化計画」発表会に登壇した。

ザ・ブラックキャンディーズ

 株式会社膝栗毛が運営する、スマートフォン向け歩き旅アプリ「膝栗毛 HIZAKURIGE」が、昭和カルチャーを愛する阪田マリンと、両親の影響により昭和歌謡に触れ、シンガーとして活動する吉田カレンの2人で活動しているザ・ブラックキャンディーズが掲げる「ネオ昭和歌謡プロジェクト」とコラボレーションし、“ネオ昭和”をコンセプトにしたまち歩き「新宿ネオ昭和化計画」を開始。シングル第一弾「雨のゴールデン街」が、昭和98年(令和5年)4月29日=昭和の日に配信リリースされる。

 「新宿ネオ昭和化計画」は、歩き旅アプリ「膝栗毛」でザ・ブラックキャンディーズの2人が萌えるネオ昭和な新宿を紹介していくというもの。

 昭和にハマったきっかけについて阪田は「中学2年生の時、おばちゃんの家でレコードプレイヤーを見つけて。当時お父さんが聴いていたチェッカーズの『Song For U.S.A.』のレコードに初めて針を落とした時に、すごく心にジーンときて、今にはないアナログな音に魅力を感じて昭和にハマりました」、吉田は「学校のコンテストでどうしても優勝したくて、どうやって目立とうかなと考えた時に、昭和歌謡を歌う子はいないんじゃないかと思って。YouTubeで検索して、そこから色んなアーティストさんを見たのがきっかけです」と語った。

 “ネオ昭和”について阪田は「ネオは新しい、昭和はそのまま昭和なんですけど、どうやったら私たち世代に伝えられるんだろうと考えた時に、今の流行りと昭和を融合させてみようとなった。例えばヘアセットは今時のメイクをして、足元も流行っているエアフォースワン。格好だけは肩パットゴリゴリのWスーツを合わせる、そういうファッションを投稿するようになってから、同世代だけでなく私よりも下の世代のフォロワーさんも増えて。ネオ昭和にして良かったと思います」と話す。

 今回の楽曲について吉田は「マリンと私が新宿ゴールデン街をテーマに歌詞を書かせていただきました。ネオ昭和ということで、昔と今の雰囲気を合わせたような楽曲になっています」、阪田は「ラップも途中で挟んでいます。それでネオ昭和を感じれるかなと思いますね。あとはゴールデン街を想像して聴いていただきたいです」と解説した。

 アプリ「膝栗毛」で紹介しているオススメの新宿レトロスポットを聞かれると、吉田はディスクユニオン昭和歌謡館を挙げる。「お店に入った時に、ばーっとレコードやCDが並んでいるんですけど、その横にマルベル堂のプロマイドが置いてあって、すごく興奮しました」と回答。阪田は珈琲西武を挙げ、「ショーウィンドウに商品サンプルのパフェなどのカラフルなものが並んでいて、そこで写真を撮っている若い子たちもいるんです。インスタ映えに最適だなと思いました」と紹介した。

 そして「雨のゴールデン街」を披露。どこか懐かしさを感じさせる歌謡曲を2人が感情を込めて歌い上げた。最後に阪田は「ザ・ブラックキャンディーズとして人前で歌わせていただくことは本当に初めてで、ずっと緊張していたんです。昨日も夢に出てくるくらい緊張していたんですけど、皆様のおかげで無事終えることができて、膝栗毛さんには感謝ですね」と述べ、吉田は「膝栗毛さんで新宿を一緒に回らせていただいて、すごくいいスポットをたくさん知れました。皆さんもぜひ回ってみてください」と挨拶した。

 ザ・ブラックキャンディーズは、昭和100年(令和7年)4月29日解散予定。そこまで様々な形でネオ昭和を次世代に伝えていく。

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