目黒蓮、『わたしの幸せな結婚』は俳優としてのブレイクの起点に? 『silent』にも生かされた演技の経験

 Snow Man 目黒蓮の初の単独主演映画『わたしの幸せな結婚』が、公開12日間で観客動員数100万人を突破、興行収入13億円を超える大ヒットを記録している。

 本作は小説投稿サイト「小説家になろう」での連載を経て小説とコミックが刊行、シリーズ累計発行部数650万部を突破する人気作品の実写化である。明治・大正期を彷彿とさせる架空の世界を舞台に、心を閉ざしたエリート軍人・清霞(目黒)と、家族に虐げられて育った女性・美世(今田美桜)の政略結婚から始まる異色のラブストーリー。繊細に描かれる美世や清霞の心情/関係性の変化から、VFXを取り入れた手に汗握るアクションシーンなど、様々な角度から楽しめる一大エンターテインメント作品だ。3月28日に行われた「大ヒット御礼舞台挨拶」ではリピーターも続出しているとの話があったが(※1)、たしかに細かい部分をもう一度見返してみたい、純粋にもう一度物語の世界や映像美を堪能したいと思える作品としての強度が感じられた。

映画『わたしの幸せな結婚』公開後PV ~過酷な運命篇~【大ヒット上映中】

 目黒は昨年、ドラマ『silent』(フジテレビ系)の一大ムーブメントをきっかけに、俳優としての評価、知名度を一気に引き上げた。『わたしの幸せな結婚』の公開を発表した昨年のタイミングよりも、間違いなく本作に対する世間の期待値は上がっていたはず。しかし、しっかりとその期待を超えられる作品を届けることができたのは、目黒が持つ実力に加え、素晴らしいチームとの巡り合わせによるところも大きいだろう。特に監督を務めた塚原あゆ子との出会いは、目黒が俳優人生を送る上での一つのターニングポイントだったのではないだろうか。今思い返せば目黒は公開前のプレミアイベントにて「塚原監督に芝居の土台を作っていただいて、その後の演技の基盤になり、なくてはならない時間だった」(※2)と感謝を告げており、本作が目黒の俳優としてのブレイクの起点にあることがわかる。

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