乃木坂46 伊藤理々杏、林瑠奈、清宮レイ……アンダー楽曲「さざ波は戻らない」フォーメーションの注目ポイント

5期生と清宮レイがアンダー初参加

 「円」をコンセプトにしたMVは瀬里義治が監督を、スタイリング/衣装は市野沢祐大が担当している。楽曲が持つ泡沫のように儚く、レトロな雰囲気を、場所で、衣装で、ダンスで、表情でエレガントに昇華したのが「さざ波は戻らない」と言えよう。

 伊藤と林のダブルセンターの両翼を佐藤楓、向井葉月が固めるフォーメーションはこれまで(とこれから)のアンダーを象徴したようなフロントポジションだ。そして、今作で特筆すべきは、初めてアンダーに合流した池田瑛紗、岡本姫奈、小川彩、奥田いろは、冨里奈央、中西アルノの5期生6人の存在。本シングル収録の5期生曲「心にもないこと」でセンターを務める池田と29thシングル曲「Actually...」でセンターに立つ中西のシンメトリーをはじめ、それぞれがすでに存在感を放っている。

 さらに、清宮レイは今作が活動休止を経た本格的な復帰作となる。清宮がアンダーとして活動するのは今作が初。「さざ波は戻らない」のMVが初解禁となった「乃木坂46分TV」でも話題に挙がっていたが、天真爛漫のイメージが強かった清宮も最近は大人びた表情を見せるようになっており、今作ではその可憐なオーラが爆発している。

さらなる変化と進化を見せるアンダーライブ

 4月には3都市8公演を巡る『32ndSGアンダーライブ』がスタートする。ツアーファイナルは2日間で約1万6000人を動員する東京ガーデンシアター。「昔からアンダー曲が大好きで、力強さの中にある艶の見せ方とか儚さとか、表現するのが大好きでした。成長した私で見てもらいたいです。」とブログに綴る清宮からはアンダーライブに対しての人一倍の強い思いが感じられるが、ほかメンバーもそれぞれがまた異なる思いを持っていることは言うまでもない(※1)。

 清宮と5期生はそのほとんどの曲が振り入れからスタートすることになるのだろうが、彼女たちが「悪い成分」や「日常」といったアンダー楽曲に参加していくことでまた全体の見え方もガラッと変わっていくはずだ。また、アンダーライブで楽しみなのは期を超えた交友関係が生まれること。3期生と4期生だけでなく、3期生と5期生、4期生と5期生といったケースでも仲が深まっていくことが期待できる。その先駆けとなっているのが先輩風を吹かせることで話題が持ちきりの黒見明香である。

 伊藤と林のダブルセンターを筆頭にして、3期生、4期生、5期生それぞれが観る者の心を震わせてくれるのはもちろんのこと、アンダーライブを経た成長、5期生が加わることのシナジーも楽しみにしたいアンダー期間である。

※1 https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/101277

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