日本発の新人ガールズグループ SG5がある快挙を成し遂げた。

　3月1日にデジタルリリースされた世界デビュー曲「FIRETRUCK」が、Spotifyのプレイリストの中でも世界的に人気のプレイリストの1つであるアメリカ版「New Music Friday」（3月3日更新分）に選出されたのだ。同プレイリストはSpotify最大級のフォロワー数400万人を超える公式プレイリストで、日本のアーティストがランクインすることは非常に珍しい。

　2023年に30周年を迎え、この6月に劇場版アニメ『劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」』が前後編連続公開となる、世界的に人気の日本の漫画／アニメ『美少女戦士セーラームーン』からインスパイアを受けて結成されたSG5。世界デビューを果たした“初の『美少女戦士セーラームーン』公式コラボ”のガールズユニットだ。

　2022年に開催された北米最大のアニメコンベンション『Anime Expo 2022』に出演し、ミニマルなダンストラックにアレンジされた「ムーンライト伝説」（アニメ『美少女戦士セーラームーン』のオープニング主題歌）と「FIRETRUCK」を披露して喝采を浴びたが、驚くのは両曲のパフォーマンスの違いである。前者ではユニゾンやハーモニーで歌を聴かせながら、手振りをメインにしたキュートなダンスを、後者ではメインボーカルのフロウと、艶っぽい滑らかな動きとダイナミックでキレのあるポージングというメリハリで魅了するダンスを見せた。笑顔ひとつとっても、前者では全編で可愛らしさを、後者では一瞬の笑顔でコケティッシュさや色気を印象づけている。このことから、SG5は、パフォーマンススキルの高い表現者の集合体であることが窺える。

　また、「FIRETRUCK」は、前述したアメリカ版「New Music Friday」に加え各国の同プレイリストや「Fresh Finds」「Jasmine」「新歌快遞」といった海外のプレイリスト、「Weekly Buzz Tokyo」「ガールズナイト」などの日本のプレイリストにも数多くピックアップされており、SG5が今、世界中から注目されていることが窺える。

　SG5のメンバーはHappinessのSAYAKA、RURI、MIYUU、KAEDE、iScreamのRUIの5人。レディー・ガガ、ジャスティン・ビーバー、テイラー・スウィフトらを手掛け、グラミー賞も受賞しているブラッドポップがプロデュースを担当。さらに「FIRETRUCK」のプロデュースには、ブラッドポップに加え、スコットランドの先進ビートメーカー／プロデューサーのハドソン・モホークが名を連ねている。