Snow Man「W」ダンスの真の見どころとは s**t kingz kazukiが見抜いたグループの本質的な魅力

 Snow Manが8枚目のシングル『タペストリー / W』を3月15日にリリースした。2ndアルバム『Snow Labo. S2』から約半年ぶりのリリースである本作は、メンバーのソロ歌唱で歌い繋いでいくミディアムバラード「タペストリー」と、Snow Man流のロックアンセム「W」という対照的な2曲を表題に据えたダブルAサイドシングル。「タペストリー」はメンバーの目黒蓮単独初主演映画『わたしの幸せな結婚』主題歌、「W」は嵐の櫻井翔主演ドラマ『大病院占拠』(日本テレビ系)主題歌と、アプローチは異なれどいずれもキャッチーさを備えた強力なタイアップソングだ。

 特に「W」は、これまでのSnow Manの楽曲の中でも珍しいロック調のナンバーだ。印象的なリフや裏で細かく刻まれるビートなど、歌いながらダンスでも見せていくことが前提にある彼らにとって容易とは言えない曲調である。しかし見事にSnow Manらしいパフォーマンスで表現してみせた。今回のダンスは4人組パフォーマンスチーム・s**t kingzのkazukiが担当。メンバーのNOPPOが振付を担当した7thシングル表題曲「オレンジkiss」でもSnow Manの洗練された魅力が伝えられていたが、今回kazukiが手がけた「W」でも内からグループの良さがにじみ出るような彼らにピッタリな振付が取り入れられた。

Snow Man「W」Dance Practice

 YouTubeチャンネル「カズキのタネ」では、kazuki自身による「W」の振付解説が公開されている。近年ロック調の振付を手がける機会が増えているというkazuki。Snow Manは「スマートにロックをカマすのが似合う」と考え、スマートに見える隊列や複雑化しない振付を意識したそうだ。イントロの激しいサウンドと呼応するダンスパートが単に荒々しいだけに見えないのも、激しさの中に優しさの要素、抜けの瞬間を加えていることにポイントがある。kazukiは「(Snow Manには)もっと大人っぽくいてほしいからね、コントロールするくらいにね」と話しており、この激しいロックナンバーの随所に感じられる色気や品はこうしたところに表れているのだと納得した。

 またkazukiは「Snow Manは横一列にしたくなる」とも。今回の「W」でも横並びのフォーメーションが度々登場するが、立ち姿が美しく、指先まで神経の行き届いた9人のダンスは、引きの構図はもちろんシルエットのみの絵すらも見どころにしてしまう説得力を持つ。さらに9人について「それぞれの個性とか体型とか全部を活かしたそれぞれの持ち味を持ってる」と評し、揃えることもできるがあえてそれぞれが崩したり遊びを作ることから生まれる魅力を活かしたということも語られていた。kazukiが本質的なグループの魅力を見抜いたからこそ、個の表現が開放され、より素晴らしいパフォーマンスが完成したのかもしれない。動画内では、この他にもメンバーそれぞれのダンスの特徴やエピソードが語られているので一見の価値ありだ。

【Snow Man「W」】振付師kazukiによる振付解説!! キュンエピソードもあるよ♡

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