アンジュルム 竹内朱莉、卒業目前に“ドン底期”を振り返る 佐々木莉佳子は同郷 佐々木朗希投手から刺激

 アンジュルムが3月14日にKT Zepp Yokohamaにて、アルバム『BIG LOVE』発売記念スペシャルイベント&お見送り会の記者会見を実施。今作でグループを卒業する竹内朱莉がこれからや個展についての思いを語った。

 今作は2019年発売のシングル『私を創るのは私/全然起き上がれないSUNDAY』から最新作までのシングル曲に加え、メンバーシャッフル曲など新録曲8作品を含む全23曲を収録した、前作から約4年ぶりとなるオリジナルアルバム。3月18日よりスタートするコンサートツアー『ANGERME CONCERT TOUR「BIG LOVE」』をもって卒業する竹内にとって、ラスト参加となるアルバムだ。

 竹内は、「私がリーダーになってから発売したシングルが全部入っています。新しく収録された楽曲もたくさん入ってますし、今のアンジュルムの魅力がたくさんつまった一枚」とポイントを話し、上國料萌衣は「アンジュルムの楽曲は“愛”という文字が付くタイトルだったり曲が多かったりするので、そのいっぱいの愛“BIG LOVE”を感じていただけたら」と語る。

 アルバムタイトル『BIG LOVE』にちなんで、ジャケット写真にもなっている竹内が書道でしたためた「愛」の書を披露。小学生から書道を始め、正師範の資格を持つ竹内は、その文字に込めた思いについて「今回ジャケ写になるということだったので、私が思うアンジュルム愛が伝わったらいいなと思います。今のアンジュルムのかっこよさも出したかったので、そういう部分をイメージしながら、いいものができました」と語り、「普段は“愛”のはらいの部分をシャシャッと上に持って行くことが多く、昔のアンジュルムなら上にはらっていたと思うんですけど、今のアンジュルムはかっこよさがプラスされたので、それをイメージして長めにとめるという方にさせていただきました」と具体的に解説。

 そして「春ツアーをもって卒業させていただくんですけども、卒業後は書道の道で頑張っていくと思っています。書道の道に進みたいと思ったのも、アンジュルムでずっと書道をやっていたから。アンジュルムのお仕事で書道をやらせていただく機会がいつのまにか増えて、自分自身も書道でこんなに人に褒められるんだという自信にも繋がったので、今後は1人でやっていきたいというふうに思いましたし、世界に向けて書道の文化を広められたらいいなと思います」と、書道の道へ進む決意を語った。

 そんな竹内は、4月15日から4月23日に『竹内朱莉 書道展「煌々舞踏」』を開催する。「個展をやりたいというのも、このグループに入ってからできた夢だったので、ずっとやりたいと思っていたけど、遠い未来の話なんだろうなと正直心のどこかで思っていました。それが卒業前にできるということは、本当に嬉しく思います。個展に向けて書き下ろした字が50点以上あり、我ながら結構いい字が書けたと思うので、今の私にできる全力を見ていただけたら嬉しいです」と自信を覗かせた。さらに「どなたが来ても楽しめるような個展の世界観を作りたいと思っています。若い世代の方は学生の時にしか書に触れる機会があまりないと思うんですけど、そういう方が来ても迫力を感じるような世界観にしたいです。ファンの方が見に来て下さっても、『あれ、これってもしや?』と深読みしたら分かるような作品も頑張ってたくさん作りました。どなたでも楽しめる個展になると思います」と語る。

 今後竹内の書とコラボするならどんなことをしたいかという質問に、川村文乃は「ステージセット」と答えるとメンバーが賛同し、竹内は「川村文乃がマグロの解体ショーをやる時の後ろの大漁旗を書きたい」と、一級マグロ解体師の資格を持つ川村とのコラボを希望。また竹内は今後の活動について「オファーがあれば」と、書道に限らず芸能活動も続けていくことを明かした。

 WBC(ワールドベースボールクラシック)で活躍中の佐々木朗希投手と同郷で同い年という佐々木莉佳子は「地元がめちゃくちゃ近くて、しかも同い年で、佐々木朗希選手もイニシャルがSRで一緒。個人的に共通点が多いなと思い、画面の前でとても応援させていただいてます。同い年なので刺激をたくさん受けますし、自分も頑張らなきゃと奮い立たせてくれる方なので、見ていてかっこいいなと思います」と話した。

 最後に竹内は「スマイレージの時は、囲み取材をさせていただいても集まらなくて。メンバーは6人いたのに、囲み取材の時に3人しか記者の方がいなかったっていう、逆囲み取材みたいな(笑)。自分達は“ドン底期”と言ってたんですけど、ドン底時代があったからこそ、今のアンジュルムは勢いのあるパフォーマンスができていると思います。私自身はこういう時でもとにかくふざけていたので、新聞の一面に載ってやろう、何か見出しに自分が言ったことを使ってもらおうみたいなことしか考えていませんでした。そういう、炎上しても迷わず行けというのを今後誰かに引き継いでもらいたいです。考えるな、気持ちで行け、思ったことを言ってしまえ!」とメンバーに向けて力強いメッセージを送った。

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