ジャニーズWEST、安定したパフォーマンスが光るアルバム『POWER』が首位 バラエティに富んだ楽曲揃う

参照:https://www.oricon.co.jp/rank/ja/w/2023-03-13/

 2023年3月13日付のオリコン週間アルバムランキングで首位を獲得したのはジャニーズWEST『POWER』で、推定売上枚数は248,942枚。ほかトップ10圏内の初登場作品としては、3位 中島みゆき『世界が違って見える日』(31,432枚)、4位 Rockon Social Club『1988』(16,855枚)、5位 ヤバイTシャツ屋さん『Tank-top Flower for Friends』(10,627枚)、6位 SUPER★DRAGON『mirror』(8,853枚)、7位 ExWHYZ『xYZ[hYPER EDITION]』(6,172枚)、8位 『THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER Cool jewelries! 004』(4,809枚)、9位 清木場俊介『唄い屋・BEST Vol.3』(4,762枚)、10位 中島由貴『サファイア』(4,581枚)だった。

 本題に入る前に少し寄り道。6位のSUPER★DRAGON『mirror』はクールでダンサブルなビートに貫かれたダンスポップの秀作といった一枚で、ビートスイッチをこれでもかと繰り返す冒頭の「Are U Ready?」や、レイドバックした4つ打ちにジャジーな4ビートがアクセントに挟まれる「Honey Baby」など、ひねりの効いた展開がしこまれているのが面白い。7位 ExWHYZ『xYZ[hYPER EDITION]』は昨年秋リリースのアルバムに当時休養中だったメンバーのボーカルを追加録音し、さらに新曲を収録した完全版。こちらも豪華プロデューサー陣の確かな仕事が光るアルバムだが、yahyelの篠田ミル・山田健人がプロデュースしたトランシーな「Universe」のエネルギッシュでケレン味のあるサウンドが個人的には白眉。

 さて、今回取り上げるのは首位のジャニーズWEST『POWER』。1年ぶり、9枚目のアルバムだ。アップテンポでメロディアス、豪勢なアレンジとオーケストレーションで幸福感をこれでもかと演出する1曲目の「POWER」の勢いに飲まれると、そのまま次の「WEST NIGHT」まで一息で聴き通してしまう。「WEST NIGHT」はこやまたくや(ヤバイTシャツ屋さん)提供の楽曲だが、ユーモアを交えながら容赦なくぶち上げるヤバTのノリがうまくグループのカラーとマッチしているのを感じる。ロック要素は抑えめながら同じくアップテンポな「We're the one」の歌うようなベースラインときらめくように流れるストリングスも良い。

ジャニーズWEST - POWER[Official Music Video(YouTube Ver.)]

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