NOA、8LOOMや同世代から受けるクリエイティブへの刺激 ソロアーティストとして目指す場所

 NOAが初のフルアルバム『NO.A』をリリースする。12歳の時に韓国の美容院でスカウトされ、YGエンターテインメントの日本人初の練習生として留学。2018年に帰国後、本格的に音楽活動をスタートさせ、2021年にメジャーデビューを果たしたNOA。昨年にはドラマ『君の花になる』(TBS系)に登場するボーイズグループ・8LOOMに参加し、大きな話題を集めた。

 1stアルバム『NO.A』には、デジタルシングル「Purple Sky」「Just Feel It feat. Ayumu Imazu」「TAXI feat.tofubeats」などを含む14曲を収録。R&B、ダンスミュージック、ヒップホップなどを自由に横断する音楽性、心地よいグルーヴと色彩豊かな表情を感じさせるボーカルを軸にした優れたポップアルバムに仕上がっている。(森朋之)

「この先どうなるんだろう?」と悩むこともあった

NOA - 1st ALBUM『NO.A』Medley

ーーNOAさんの音楽的なルーツはやはり洋楽ですか?

NOA:そうですね。普段から洋楽のR&Bやポップスを聴くことが多くて。特に影響を受けているのは、ジャスティン・ビーバーとクリス・ブラウン。韓国のR&Bもずっとチェックしてます。小さいときから家でもずっと洋楽が流れていたんですよ。今も母親と音楽を共有していて。

ーー1990年代~2000年代の楽曲も聴いていた、と。

NOA:はい。R&B、ハウス、ジャズなどが中心だったんですけど、いろんな曲を聴かせてもらっていたのは、今となってはすごくありがたいですね。最近流行っている曲にも昔の音楽が取り入れられているし、つながりを感じられるのもよくて。自分でディグるのも好きだし、70年代のバンドのレコードを買ったりもしています。

ーーめちゃくちゃ音楽ラバーですね! 2021年8月のメジャーデビューから1年半が経ちましたが、これまでの活動はどうでした?

NOA:デビューする前に思い描いていたこと、想像していたことがようやく叶い始めてるのかなと。デビュー後、最初のイベントの2週間後に(新型コロナウイルスによる)緊急事態宣言だったんですよ。その後はオンラインライブなどもやらせてもらいましたが、ファンのみなさんの前で歌えることを期待していたし、その機会を設けられないことが続いて、「この先どうなるんだろう?」と悩むこともあって。最近ようやく、みなさんと直接出会える場所が増えて、ちょっと安心しています。

ーーライブができない時期は基本、楽曲制作に集中していた?

NOA:家でやれることをひたすらやっていました。楽曲制作もそうだし、カバー動画やリリックビデオを作ったり。動画編集も好きなんですよ。

ーー動画編集はいつ頃からやってたんですか?

NOA:最初は小学生のときですね。iMacのキャンペーンに参加したら、すごく楽しくて。母親にお願いしてiMacを購入してもらって、動画の編集や楽曲制作をはじめたんです。本格的にはじめたのは、YGの練習生として韓国に行ってからですね。向こうで知り合った友達の影響もあって、プロ仕様のソフトなども少しずつ使うようになって。15歳くらいかな。

ーーそういうクリエイティブは、音楽活動にも良い影響があるのでは?

NOA:そうですね。まず、作品の世界観を統一できるのがすごく大きくて。映画にインスパイアされて曲を作ることもあるし、いつも映像を意識しているので。G-DRAGONがまさにそうですけど、自分で曲を作って、ライブのディレクションもできるアーティストが理想だし、もっとがんばりたいと思ってます。

ーーBIGBANGも好きだったんですか?

NOA:はい。確か「MY HEAVEN」の日本語バージョンのMVが最初だったんですけど、すぐに「カッコいい!」と思って。韓国では事務所の先輩だったので、何度もライブを観させてもらいました。

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