NOA、8LOOMや同世代から受けるクリエイティブへの刺激 ソロアーティストとして目指す場所

NOA、同世代から受ける刺激

8LOOMの活動を通して自信もついた

8LOOM 「Come Again」 OFFICIAL MV [ENG/KOR/CHN SUB]【TBS】

ーー最近の活動で言えば、ドラマ『君の花になる』(TBS系)に登場するボーイズグループ「8LOOM」に参加したことも話題を集めました。NOAさん自身、得れたことも多かったのでは?

NOA:いっぱいありましたね。芝居も初めての挑戦だったんですよ。(ドラマの撮影が)ちょうど自分のアルバムの制作と重なっていたんですが、歌詞の解釈が深まって、表現力が高まった実感があって。8LOOMの活動を通して自信もついたし、周りの人からも「変わってきた」と言われることが増えました。グループとしてステージに上がれたのもうれしかったし、贅沢な時間を過ごさせてもらいましたね。

ーー楽曲のクオリティもすごく高いですよね。

NOA:そうなんですよ。自分がまったく制作に関わっていない楽曲を歌うのも新鮮だったし、勉強になりました。メンバーも8LOOMの曲が好きで、移動中やカラオケに行ったときもずっと歌ってましたね(笑)。

ーーでは、アルバム『NO.A』について聞かせてください。記念すべき1stアルバムですが、NOAさんの手ごたえはどうですか?

NOA:「早く聴いてほしい」というのが素直な気持ちですね。アルバム制作中はとにかく迷いまくって、「これで大丈夫なのかな」と不安になることもあったんですよ。アルバムを作ること自体が初めてだったし、「これで合ってるのかな?」と思うこともあって。でも今は「聴いてほしい」と思えているので、いい作品になったのかなと。

ーーシングルの制作とはまったく違っていたと。

NOA:全然違いました。すでにリリースしている曲も収録していますが、新しい曲に関してはトラックを選ぶ段階からいろいろ試して、楽曲自体も何回も入れ替えて。アルバム全体を通して、自己紹介が出来たらいいなと思っていたんです。配信シングルもそうですけど、R&B、ダンスミュージックに特化しながら、これまでの自分と今の自分を含めて、NOAがどんな人間なのかをわかってもらえる作品にしたいなと。

ーーこれまでのキャリアを総括しつつ、現在、未来へのビジョンも示すアルバム。

NOA:そうですね。韓国にいた時期を活かせた曲もあって。「Lonely Hearts」はBLACKPINKの楽曲などを手がけているBekuh BOOMと一緒に作ったんですよ。練習生時代に知り合って、韓国でも何曲か共作したことがあって。アルバムを作ることになったときも、ぜひ一緒にやりたいと思って、自分からオファーしました。Bekuhが作る曲はオシャレさと、ゴリッとした強さの両方があって。その良さを感じられる楽曲にしたいという気持ちがありましたね。僕の“らしさ”も引き出してもらえたし、いい曲になったと思います。

ーー作詞はNOAさん、Bekuh BOOMさん、 Kanata Okajimaさんとの共作。日本語を活かしたリリックも素晴らしいなと。

NOA:かなり大変でした(笑)。デモ音源はすべて英語で、それがすごくカッコよかったんです。日本語はどうしても音の響きが固いし、どうバランスを取るかをいろいろ考えて。Bekuhさんと一緒に作った曲を世に出せるのは、すごくうれしいですね。すごくカッコいい曲だし、夢が叶った! という気持ちです。

ーー「Bad At Love」は作詞・作曲・編曲をNOAさんが手がけています。この楽曲もK-POPのテイストが感じられますね。

NOA:まさにK-POPのR&Bからインスパイアを受けて作った曲ですね。「Bad At Love」「Fireworks」の2曲は全部自分で作ったのですが、それも初めてだったんですよ。いつも以上に神経質になっていたし、細かいところまで詰められたのはよかったのかなと。

ーー自分で曲を作るときは、ビートメイクからですか?

NOA:ビートから作ることが多いですね。それとは別に、感じたこと、思いついたことをバーッと書いたメモがあって。ビートを流しながら、フリースタイルみたいな感じでリリックを歌ってみるんです。そうやってパズルみたいにはめ込みながら作ってますね。

ーー最初から言葉を歌っているんですね。

NOA:そうですね。トラックとメロディを先に作って、あとから歌詞を乗せると、言葉数の制限もあるし、時間もかかる。だったら最初から歌詞を歌ったほうがいいな、と。歌詞の書き方も少しずつ変わってきました。以前は「ここは日本語、ここは英語のほうがいいな」と頭で考えていたところがあったんですけど、今は自分から出てきたフレーズをできるだけそのまま使おうと思っていて。翻訳することで意味やニュアンスが変わってしまうこともあるし、飾ることなく、感じたまま伝えたいので。

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