Creepy Nuts、『オールナイトニッポン』卒業へ ヒップホップや2人の存在を身近にしてきた番組の神回を振り返る

R-指定を職質した警察官の思わぬ暴露

 R-指定が警察官から「職務質問」されたエピソードを語った、2018年9月25日放送回も抜群だった。六本木をマネージャーと歩いているとき、警察官から職務質問のために引き止められ、やましいことがないのに大焦りしてしまう。R-指定はかつて六本木で大胆な格好をした外国人女性を見かけた「成功体験」(本人談)があったため、六本木に行くと周りジロジロと見るクセがついているのだという。それが「挙動不審」と判断され、呼び止められたのだ。

 このときカバンの中に入っていたのは、R-指定曰く「モテてる友だちが冗談で『これ今日使うかもしれへんから』ってくれて、でも結局は開封されなかった“死にコンドーム”が入っていて。別になんでもないけど、焦ってる俺からしたら『やばい、これコンドームが見つかったら一発で逮捕されるんちゃうか。六本木で(薄さ)0.02ミリなんてやばいんちゃうか』って」と慌てたのだという。

 さらにこの職務質問中、遅れてやって来た若い警察官から「R-指定さんですよね?」と顔を指されたことから、R-指定は「『合法的トビ方ノススメ』って、薬物とかなしで音楽で気持ち良くなろうって曲を歌ってるじゃないですか? だから先輩(の警察官)に伝えてください。そういう感じのラッパーじゃないですよって。誤解を解いてください」と助けを求めた。すると若い警察官は「形式上、調べさせてもらうことになっています。こないだね、(ラッパーの)輪入道さんにも職質しました!」と返してきたのだという。R-指定の「お前、味方が敵かどっちや!」という締めに大笑いさせられた。

『オールナイトニッポン』は「終わってしまうと困りますという感じ」

 そのほか、テレビ番組『マツコ会議』(日本テレビ系)に出演した際に、DJ松永が現在のヒップホップシーンについて語って号泣し、その発言をめぐって論争が起きたことの補足をした2021年11月16日放送回や、R-指定が山里亮太(南海キャンディーズ)と若林正恭(オードリー)のライブ『さよならたりないふたり〜みなとみらいであいましょう〜』鑑賞直後に元カノとかつてデートした横浜みなとみらいへ行き、そのあと元カノにLINEをしたことを明かしてそのままCreepy Nutsの曲「たりないふたり」を流したセンチメンタルな2019年11月5日放送回も素晴らしかった。

 書籍『HIPHOPとラジオ Creepy Nutsとオールナイトニッポン読本』(幻冬舎)の中で、番組についてDJ松永は「終わってしまうと困りますという感じっすね。「続けたい!」じゃなくて、「終わると困るな〜」って感じです」とコメントしていた。

 それでも「終わり」を選択したということは、Creepy Nutsはミュージシャンとして前に進むため、なにかしらの決意をしたということだろう。放送は残りわずか。いずれの回もこれまで通り楽しみに聴いていきたい。

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