香取慎吾、音楽活動の勢いも止まらない 新人アーティストのような柔軟性と新鮮さ

 今、ソロアーティストとしての香取慎吾は、35年以上のキャリアを持つ香取慎吾がプロデュースする新人アーティストのような柔軟性と新鮮さを持っていると言えるかもしれない。当然ながら、そんなアーティストはまさに唯一無二である。そんな中、香取がまた新たなMVをYouTubeチャンネルにアップした。2ndアルバム『東京SNG』に収録されている「東京タワー(feat.新しい学校のリーダーズ)」と「東京SNG」だ。

 「東京タワー」は、美空ひばりの名曲を小西康陽が編曲したもの。MVはウルトラマンのようなサイズ感になった香取が、東京の街並みを見下ろしながら穏やかに歌う。楽曲が持つノスタルジックな雰囲気に合わせてか、かつてのテレビを彷彿とさせる画面比率になっているのにも注目だ。そこで一緒にパフォーマンスを繰り広げるのが、Z世代の新しい学校のリーダーズという対比がまた、令和らしさを感じられて面白い。

香取慎吾 「東京タワー (feat.新しい学校のリーダーズ)」Music Video

 一方で、「東京SNG」のMVは昭和のド真ん中といった雰囲気なのも見事だ。生バンドをバックに、歌謡スターの風格をフルに出した香取の歌声がどっしりと響く。自然と体が動く形で踏まれるステップも実に華やか。同じ東京タワーを象徴とする映像の2曲でも、これほどの表現の幅広さを見せてくれるのは、昭和から平成、そして令和と活躍し続けてきた香取ならではではないだろうか。

香取慎吾 「東京SNG」Music Video

 そんな大スターの器と技術、そして新人アーティストのような応援しがいのあるタイミングのソロアーティスト・香取慎吾。ライブやMVを通じて、素晴らしいパフォーマンスを見る度に、もっと音楽番組でも見たいと願ってしまうのは筆者だけではないはず。ぜひともこの勢いのままに、様々な世代、メディア、アーティストたちの才能を大いに巻き込んで、新しい表現をどんどん見せていってくれることを楽しみにしている。

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