篠原涼子のイメージを変えた「恋しさと せつなさと 心強さと」のヒット 28年ぶり『紅白』を経て再び歌手活動にも意欲?
小室哲哉とのコンビ解消とアーティスト志向の強さ
篠原は、書籍『月刊篠原涼子』(1998年/新潮社)のなかで、小室との出会い、そして「恋しさと せつなさと 心強さと」で『第45回NHK紅白歌合戦』(1994年)に出演したことについて、このように語っていた。
「よし、ここから頑張ろうみたいな感じだったんです。ここからだって。ここからが今も続いていると思うんですよ。そこまではパフォーマンスドールの仕事しかしてなかったぐらいですから」
もともと中森明菜を目標に芸能界入りし、好きな映画に勝新太郎の『兵隊やくざ』(1965年)や夏目雅子の『鬼龍院花子の生涯』(1982年)を挙げ、ジャニス・ジョプリンのような声やリズム感をに憧れていると明かしていた篠原(いずれも『月刊篠原涼子』より)。かなりアーティスト志向が強く、「恋しさと せつなさと 心強さと」は、そんな篠原が本当に進みたい道をつかむための大きなきっかけになった。
しかし、小室サウンドは、そういった篠原の好みにぴったり合っているものとは言えなかった。小室とのコンビは以降、「もっと もっと…」「Lady Generation」(1995年)のシングル2作、そしてアルバム『Lady Generation~淑女の世代~』(1995年)をもって解消される。篠原はその後、井上陽水や広瀬香美らを作家陣に迎えてより自分らしいアプローチを試していくが、セールス的には思うようにいかなかった。『月刊篠原涼子』では「やりたい曲がたくさんあったんですよ。小室さんの曲が嫌いなわけじゃなくて。ああいうダンスっぽい曲とは違う曲にもチャレンジして行きたかったし。でも、自分がいいと思った曲ほど売れないんですよね(笑)」と語っている。
小室へのリスペクトは、筆者がおこなったインタビューでも口にしていた。「やっぱり小室哲哉さんはすごいですよ。小室さんに関わる人たちはみんなヒットしたし、私にとっても神様のような存在です。当時も今も、才能がすさまじい」(Lmaga.jp/2018年8月31日更新 ※1)
2022年12月9日には「恋しさと せつなさと 心強さと 2023」と題してセルフカバーを披露し、12月31日放送『第73回NHK紅白歌合戦』でも同曲を歌いあげた。2023年1月7日のNEWS ポストセブンのインタビューでは「歌手・篠原涼子としての新たな一歩も踏み出したいです」と歌手活動への意欲についても話している(※2)。
バラエティタレントやアイドルとして知られるようになり、ダブルミリオン歌手を経て、「大物俳優」になった篠原。これから、歌手としてあらためて「自分がいいと思った曲」に挑戦するのではないだろうか。
※1:https://www.lmaga.jp/news/2018/08/47437/2/
※2:https://www.news-postseven.com/archives/20230107_1828405.html?DETAIL
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