宮野真守、アリーナツアーで見せた自らのエンターテインメントの集大成 埼玉公演2日目をレポート

 声優・俳優・歌手として活躍する宮野真守のアリーナライブツアー、『MAMORU MIYANO ARENA LIVE TOUR 2022 〜ENTERTAINING!〜 supported by JOYSOUND』が開催された。11月2日にリリースした7thアルバム『THE ENTERTAINMENT』を携え、神戸・埼玉・愛知の3都市をまわり6公演を行う約3年ぶりとなるライブツアーである。本稿では、12月4日にさいたまスーパーアリーナで行われたツアー4日目、埼玉公演2日目の模様をレポートする。

 豪華客船に誘われるダイナミックなオープニング映像が流れ、ステージに宮野とダンサー、バンドメンバーが登場。アルバムのタイトル曲「THE ENTERTAINMENT」でライブが幕を開けた。ダンス&ボーカルを堪能できるオープニングナンバーに客席も大きな手拍子と振り付けで応え、早くも会場に一体感が生まれる。

 2曲目は「光射す方へ」。花道からセンターステージへ移動し、客席の全方向へ力強いメッセージを歌い上げた。センターステージを活かしたフォーメーションや軽やかなステップなどダンスが華やかな「Butterfly」、メインステージへ戻り熱いシャウトを響かせた「ZERO to INFINITY」、赤いペンライトの海の中、ロマンチックなパフォーマンスで魅せた「LAST DANCE」と、冒頭からノンストップで聴かせる。

 バンドとダンサーのメンバー紹介では、宮野がスマホカメラを手にし、その映像がリアルタイムでモニターに映されるという新たな企画が行われている。途中宮野がキーボードを誤って肘で押してしまい予想外の音が鳴ってしまうなどライブならではのハプニングもありながら、終始弾けるような笑顔を見せ、ツアーメンバーとの強い信頼を感じさせた。

 続いて「EVERLASTING」。ジャケットを脱いで黒いシャツ姿になり、ボーカリストとしての表現力を遺憾なく発揮する。ここまでのラインナップとはまた一味違う、壮大で優しい歌声だ。

 圧巻のパフォーマンスにファンから大きな拍手が送られ、「今日は宮野真守のエンターテインメントを詰め込んで皆さんにお届けしたいと思います。最後まで楽しんで行ってください!」と笑顔を見せた。

 恒例のバラードコーナーは「透明」から。ピアノの音色が美しく響く調に乗せ、繊細でどこか憂いを携えながらも力強い独特の歌声が、高らかに会場を満たしていく。現在の状況下において、試行錯誤を重ねながらライブを作ってきたと語り、「絶対に楽しんでもらえるライブを、宮野真守の身体でいろんな表現をあますことなく見せていけるように演出しています」と自信を見せる。その裏には、心強いチームの仲間がいることを熱く語り、バンドメンバーとの和やかなMCでチームの絆も強く感じさせた。

 埼玉会場限定の楽曲「Never Friends」では、切なさを伴った声の揺らぎとバンドのアコースティックサウンドが心地よく響く。日替わり曲は「そっと溶けてゆくように」。様々な声で楽曲に新しい彩りを加えていく。全公演を通し、一つとして同じセットリストがなく、また既存の楽曲も違う表情を見せる、ライブならではの味わい深いバラードコーナーであった。

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