SixTONESの楽曲が持つ人を勇気づける力 リスナーの背中を押し、応援する6人の歌声

 MVは公開されていないが、2ndアルバム『CITY』収録の「Ordinary Hero」も同様に、しっとりとしたサウンドと共に届けられるエールソングだ。上手くいくことばかりではない毎日で、自信を失ったり焦燥感に駆られたり、他人と比べては落ち込んだり……放っておいたら落ちていくばかりの感情を受け止めてストップをかけるかのように、肯定的な言葉をくれる。そして同アルバムに収録の「Your Best Day」もまた、SixTONESの6人が近くで明るく励ましてくれるような楽曲で、「悲しんでばかりもいられない、上を向かなきゃ」という気持ちにさせてくれる。そして6thシングル『共鳴』カップリング曲「FASHION」のカラフルでピースフルな世界観からは、気分を変えてみようという気持ちになる。さらには〈世界中がキミのランウェイ〉の一節には、エスコートしてくれる彼らの姿が目に浮かぶ。

 10月29日には『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)で「Good Luck!」を爽やかに、ポップに披露したのに続いて、11月4日の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)では、さらにパワフルに、笑顔を届けるかのような生パフォーマンスを披露した。冒頭からにこやかにスタートしたが、サビ前に松村が歌う後ろでカットインした田中がカメラに向かってキメ顔。そこから、ジェシーの不意打ちウインクにドキッとしたのも束の間、サビ終わりからは田中と松村による社交ダンスが披露されたほか、スタジオを所狭しと走り回る髙地に、1人で踊り続ける森本、ぴょんぴょんとジャンプしてみせる京本。さらにジェシーはドラマの番宣と、それに「あ!そうなんですね」と相槌を打つ森本……というように、それぞれが自由にパフォーマンス。最後はピースサインで締めくくり、2手に分かれてカメラが通る花道を演出。次のステージへとつないだ。

 翌5日放送の『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)では、同パフォーマンスを回顧。田中は「とにかく俺らは楽しくやろうってことで」と意識を合わていたようで、「その前のトークとかからスイッチ入っちゃってるんです」と心境を明かせば、京本も「本番を終えて分かったんだけど『Good Luck!』の間奏の呼び方は間奏じゃだめだ、フィーバー」と名づけていた。新曲に込めたメッセージと明るい世界観を、より賑やかなステージにして魅了した。ラジオで言うところの“確変”、“フィーバー”タイムの弾けっぷりはこれぞ生放送というライブの醍醐味を感じるとともに、後日見返してみるとジャニーズに受け継がれている“Show must go on”の精神も感じられた。音楽番組のパフォーマンスを通して、“ザ・エンターテイナー”なSixTONESの一面が見られる出演となった。

 「Good Luck!」MVのコメント欄には、現在1万件を超える投稿が寄せられている。その温かい言葉からは彼らが歌う意義、彼らの音楽の持つ力を再認識した。元気なときはより元気に、悲しいときにも胸を打つ「Good Luck!」は、この先も人々を勇気づけ、リスナーから長く長く愛されていくことだろう。

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