DEEP SQUAD、美しいハーモニー&愉快なトークで彩った夏の終わり 6人の初心を確かめ合ったオンラインライブ

 「Day Dream Fantasy」では観客とともにタオルを振り回し、映画『チェリまほ THE MOVIE 〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜』の挿入歌「Gimme Gimme」では、宇原が配信用のカメラを持ってメンバーの笑顔を映している。このリラックスしたムードと、爽やかでポップな曲調のマッチングが最高だ。そこから本日2度目の「VIVA SUMMER!!!!!!」へと突入したのだが、MVでもお馴染みのダンスバージョンで披露。カメラ目線で笑いを取ったり、KEISEIが全力のクロールや腕立てをしたりと、自由なパフォーマンスがステージ上のあちこちで繰り広げられた。曲の後半ではチェキのプレゼント大会を挟むなど盛りだくさんの構成になっていて、彼らの旺盛なサービス精神やダンスの破壊力に圧倒されっぱなしだった。

 本編ラストは「AMAZING DAYS」。楽しかったこの時間を愛おしむように、そして心と心を繋ぐように、メンバーとオーディエンスがしっかりと向き合い、心の声を重ね合っていた。

 アンコールではまず、6人それぞれの思いが歌詞に反映されているという「夢の途中」を披露。DEEP SQUADの軌跡を振り返るような映像をバックに歌われたのだが、込み上げてくるものがあったのだろうか。杉山が何度か涙を拭う場面があった。

 最後のMCではそれぞれが今の思いを語っていく。まずKEISEIは「DEEP SQUADは僕にとっての血であり、人生でもある。これからもっと世の中が良くなっていくように、祈りながら歌を届けていきたいです」と語る。比嘉は「夏の最後に最高の思い出が作れて、本当に幸せです。『iCON Z(~Dreams For Children~)』への参加で不安に思ってる人もいると思いますが、みんなと一緒にもっといい景色を見にいくために覚悟を決めて参加しました。皆さんの応援がパワーの源なので、これからもついてきてくれると嬉しいです」と思いを伝え、宇原も「久しぶりのワンマンライブで皆さんに会えて嬉しかったし、最高の夏の思い出ができました。『iCON Z』への参加にはいろんな意見もあると思いますが、これからも全力で皆さんに恩返しできるように頑張りたいです。応援よろしくお願いします」と笑顔を見せる。杉山は「今日は父親の四十九日。一度もライブに連れて来られなかったが、今日来てくれている気がしました。このライブが実現できたのも皆さんのおかげです。本当に感謝しています」と、先ほどの涙の理由を語っていた。

 YUICHIROはまず杉山に「届いているよ」と声をかけ、「直接会えるライブは自分たちの思いが直に伝わる。今日は僕たちから元気をもらえましたか? 僕たちも皆さんからの元気を受け止めています。これからも一生懸命歌っていきたいと思います!」と晴れやかな表情で会場を見渡した。最後にTAKAは「変幻自在なボーカリスト集団ということで、形を変えながらエンタテインメントを展開していくのが僕らの強みです。『iCON Z』第二章への挑戦も、DEEPオリジナルメンバーのいろんな活動も、“For DEEP SQUAD”。不安に思わず、6人あってこその活動だと信じてついてきてほしいです。地球に80億人もいる中で、皆さんと音楽で出会えたのは奇跡。これからも“DEEP LINK”の深い絆で結ばれた皆さんと、幸せな時も苦しい時も分かち合いながら進んでいけたらと願っています」と締めくくり、6人は記念すべきデビュー曲「Get With You」を最後の曲としてパフォーマンスした。

 卓越したコーラスワークや個々のボーカルスキルはもちろんだが、ファンへの思いや音楽そのものに対する愛もしっかりと伝わってきたこの日のライブ。単なる楽曲を届ける場所としてだけではなく、この瞬間が、この歌が、“あなた”の生活や人生の一部になればーー。ライブというものに対するDEEP SQUADの初心が込められたような2時間であり、再会の機会が待ち遠しくなる余韻を残したステージだった。

■チケット情報
・オンラインチケット販売期間
9月2日(金)15:00~9月25日(日)18:00
・アーカイブ視聴期間
9月25日(日)23:59まで

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