新しい地図が届け続ける、パラスポーツを楽しむ心 次なる“はじまり”とともに活動を振り返る

 きっと実際に試合を観戦することで、より競技に親近感を持ち、さらに誰かの未来を大きく変えたかもしれない。ところが、残念ながら新型コロナウイルスの影響で東京2020パラリンピックは無観客で行なわれ、私たちはその白熱した試合を生で見届けることはできなかった。もちろん、彼らが「一生の思い出」と振り返った、メダルプレゼンターとして表彰台に上がった姿も。

 ぜひ観てみたかった。しかし、その満たされなかった悔しさもまた「次こそは」という新たな一歩に繋がっているのだと、彼らは明るく照らしてくれる。「東京パラリンピックは終わりではなく、はじまりだと僕は思っています」とは『香取慎吾NFTアートチャリティプロジェクト』寄付贈呈式での香取の言葉だ。

 1周年記念イベントでも草彅が「これからも力になれることがあれば頑張っていきたいです」とコメントし、稲垣も2年後に控えたパリ大会について触れつつ「僕らもできることを考えながら最高に楽しいパラスポーツをもっと多くの方に広めていけたら」と意欲を語った。

 いつだって「はじまり」のエネルギーで。まるで金メダルを手にした瞬間、次の大会に向けて「はじまり」を意識しているアスリートのように。彼らは「雨あがりのステップ」を初めて歌ったときと同じ熱量で、いやそれ以上のエネルギーをこれからも私たちに届けようとしてくれている。

 そして、それはいつも笑顔と共に。香取のInstagramには、IPC会長らと和やかに過ごす写真もアップされた。これくらい気さくな形でパラスポーツを楽しんで良いんだと、SNSでも発信しているように感じる投稿だ。

 まだまだ先の見えにくい状況ではあるものの、パラスポーツを体験できるイベントも少しずつ再開している。あなたも3人といっしょに自分なりのスタンスでパラスポーツを楽しむ、そんな新しい世界への扉をぜひ開いてほしい。

※1:https://contents.atarashiichizu.com/?p=5232&post_type=chizu_topic
※2:https://www.asahi.com/articles/ASP956S2YP92UTQP02H.html

関連記事