TUBE、サブスク解禁で蘇る“No.1の夏曲”たち TikTok「#夏の歌うま」チャレンジへの参加も

「こんな季節に、こんなシチュエーションで聴きたい」と思える楽曲がいくつもあることが、いかに幸せなことかーー。

 夏の王者=TUBEは、そんなことを深く感じさせてくれるアーティストだ。「あー夏休み」や「シーズン・イン・ザ・サン」のような超有名曲はもちろん、ファン以外にはあまり耳馴染みがないかもしれないアルバム収録曲においても、夏の情景が明確に像を結び、夏を楽しみ、懐かしみたい心に突き刺さる楽曲が無数にあり、初めて聴く過去曲にも心を掴まれてしまう。

 そんなTUBEが7月29日、サブスクリプションサービスで未解禁だった計500曲を全世界に向けて一挙配信したのだから、この夏が普段の夏と同じなわけがない。〈お気に召すまま SUMMER CITY〉と、冒頭の一節をなぞっただけで爽快なメロディが浮かぶ「SUMMER CITY」や、1998年の夏ドラマ『世界で一番パパが好き』(フジテレビ系)の主題歌で、直接的に夏を想起させない言葉で切ない季節感を織り上げた「きっと どこかで」など、きっと誰かにとってNo.1の夏曲が多く解禁されており、それらがサブスクを通じていつでも聴くことができるだけで、夏という季節がより豊かに感じられるようになった音楽ファンは少なくないはずだ。往年のリスナーにおいては、きっと“夏のかけら”が一気に放出されたような体験であり、新しいリスナーにおいても、世代を超えてその輝きを共有できるチャンスが生まれた出来事と言えるだろう。

「SUMMER CITY」
TUBE 『きっと どこかで』MUSIC VIDEO

 一度として同じ夏はなく、夏という季節に飽きることがないように、TUBEの夏曲は、思い出に紐づいて懐かしく感じられることはあっても、決して古くなることがない。そのことを象徴するように、現在、TikTokで行われている「#夏の歌うま」チャレンジにおいても、「青と夏」という夏のアンセムを持つMrs. GREEN APPLE、グローバルな感性と圧倒的な歌唱力で夏フェスを盛り上げたmiletという2組のアンバサダーとともに、TUBEが「歌うまプロフェッサー」として参画。若いユーザーの多いTikTokでも話題を集め、9月3日、3年ぶりに行われる恒例の横浜スタジアム公演への出演権「#TUBE賞優秀投稿者」をかけて、熱いバトルが繰り広げられている。

 TikTokでも多く歌われている「あー夏休み」がリリースされたのは、1990年。バブルの香りも残る懐かしい時代だが、この楽曲がいまでも「日本の夏曲」のトップにずっしりと座り、まったく色褪せないのは、それだけ普遍的な価値があるからだ。夏という季節を象徴するポジティブな熱気と、明るく艶やかな色気を併せ持ち、さらに歌い上げる快感まで備えたこの楽曲には、コロナ禍も、記録的な酷暑も、「そんな夏もあった」と相対化してくれるような強度がある。

「あー夏休み」

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