日向坂46 河田陽菜を“甘やかす”、潮紗理菜とのほっこりした関係 天然と優しさから生み出される絶妙な笑い

 冒頭でも触れた通り、2人は8月7日の『日向坂46の「ひ」』に出演。実は2020年7月19日の放送で、潮が「陽菜ちゃんの甘やかし隊の隊長になろうかなって密かに考えてる」と発言し、河田は「お願いします」と返答。潮は「お願いされちゃったらなるしかないかな」ということから正式に隊長になった経緯があった。この日の放送では、2人の共演は前回から2年1カ月ぶりと聞いて「初めてだと思っていた」という河田に、潮は「忘れちゃってるじゃん! でもそう思うのも仕方ない」と早くも甘やかしモードに突入。「公認か非公認か自分でよくわかってないけど、一応、河田陽菜の甘やかし隊の隊長をやらせてもらっている。本当に私、陽菜ちゃんがいつも可愛くて可愛くて、生まれ変わったら陽菜ちゃんになりたいと思っている」と告白し、河田は「100回くらい言われました。すっごい嬉しいです」と回答した。

 21歳の抱負を聞かれた河田は「1人よりもみんなでいる方が楽しいと思うようになった。だからみんなと一緒にたくさん楽しめたらいいなって思います」と言うと、「オープニングから涙が出そうになるくらい嬉しいよ、陽菜ちゃんがそう言ってくれて」と感動する潮。この日の感想を河田は「ずっとなっちょさんに包み込まれて相談しているようで、いい時間でした」と述べ、それに対して潮は「アクリル板を挟んで陽菜ちゃんが目の前にいるので、贅沢な時間だったな。独り占めしちゃったから」と、最後まで溺愛ぶりを見せていた。普段の潮は全方位に優しいイメージだが、こうして2人だけのラジオになると河田愛が溢れ、河田も潮の愛を受け入れているところが絶妙だ。このピュアな掛け合いが優しい世界を作り出し、そこから生まれる面白さもたまらない。

 最近まで河田は「後ろに隠れて生きたい」と座右の銘のようによく言っていたが、こうした“甘やかし隊”の褒めて伸ばす教育が、引っ込み思案だった河田を盛り立て、天然でマイペースという強みをしっかり活かしたキャラクターに成長させたのかもしれない。『B.L.T.』2021年12月号で渡邉美穂が、二期生の中で河田が一番芯が強く、いい意味で考え過ぎない“鈍感力”があると答えていた。河田自身も心を追い込まないようにしたり、スルースキルを身につけたことで、焦らず自分のペースでいいと考えるようになり、昔と違って泣くことも減ったという。そうした成長が、写真集のヒットや、各番組での奔放なリアクション、ライブパフォーマンスのレベルアップにも繋がっていると感じる。

 個々人の成長が、パフォーマンスに直結するイメージが強い二期生。その中でも河田の存在は今後さらに重要になってくるはずだ。バラエティ面でも考えすぎない“鈍感力”で笑いを取っていくセンスは貴重で、先輩たちに可愛がられる存在であり続けることもグループのバランスを保つ上で重要な役割だと思う。独自の世界観でマイペースなキャラクターを貫く河田の成長に、ますます期待したい。

※1:『日向坂46写真集 日向撮』
※2:https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/38422?ima=0000&cd=member

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