ゴスペラーズ、5人の歌が繰り出すエンターテインメント ポジティブなメッセージ溢れた『まだまだいくよ』東京公演

「こうやってたくさんの方に来ていただくと、お客さんの表情が見たいな、マスクに口とか書いてくれないかなと思います。でも僕もマジックで書いてみたことがあるんですが、お勧めしません。ずっとインクの匂いがします(笑)。いつかマスクが取れる日にまたお会いしましょう」(酒井雄二)

「今日ここに来てくれた方にも、様々な理由で来るのをやめた方にも感謝しています。たくさんの人々が我々のステージを守ってくださるおかげで、今日は最後までつとめることができました。我々は歌い続けていきます。みなさんと共に」(安岡)

「今は一回のコンサートに行くにも、いろんな気持ちがあると思うんですが、こうやって音楽を楽しむこの空間はどうですか。楽しんでいただけましたか? みなさんからいただいた応援を胸に、ラストまで駆け抜けたいと思います」(村上)

「僕らがいま何を守っているかというと、僕らの未来を守っているんだと思います。それは何かといったら、みんながいつも通りにライブを楽しむこと。その未来でお会いできるのを楽しみにしています」(北山)

「最近は、歓声が起きていないのに聴こえてくるんです。補完したんですね。いつか本当に歓声が聴こえてきたらどうなるのか、楽しみな反面ドキドキします。自分たちの健康を守って、また元気でライブ会場で会いましょう」(黒沢)

 アンコール1曲目「VOXers」からの、5人のメッセージは個性豊かでありながら、希望の未来を信じて疑わないポジティブなもの。歌い続ける決意を込めたラストチューン「BRIDGE」の背後に星空がまたたき、やがて朝日のようなまばゆい光がそれに取って代わる。それは夜明けは必ず来るというメッセージ。すべての音が消え、バンドメンバーと共にステージに並び、手を振る5人におくられる熱い拍手。「まだまだいくよ」を合言葉に、ツアーが終わってもソロ活動やコンサートの予定はまだまだ続く。

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