BE:FIRST、ロックサウンドと力強いリリックを乗せた新時代への挑戦状 ダンスからも読み取れる壮大な世界観

 また、MV公開から2日後の27日にはダンスパフォーマンス動画が、30日にはダンスプラクティス動画が立て続けに公開。前者はMVとは異なり、背後から光が差し込むセット1つのみでのワンカット撮影、後者はいつものようにダンススタジオでの撮影。それなのに、MVで展開された世界観が凝縮されたかのように感じる彼らの幅広い表現力と、卓越したダンススキルには驚きだ。

BE:FIRST / Scream -Dance Performance-
BE:FIRST / Scream -Dance Practice-

 「Scream」の包含するテーマは、この時代の問題に通じる壮大とも言えるものだが、そこに対する理解や解釈が丁寧にされているからこそ、3つのうちどの動画にも共通性を持たせることができているように思う。MVのセットはあくまで楽曲の世界観への理解をより深めるヒント、味わいに深みを増すスパイスになり得るもの。つまり、セットが組まれていない無機質な空間でも、日常を感じるダンススタジオでも、そしてステージの上でも、彼らが楽曲を表現するのに場所は問わないのだろう。

 昨年8月13日のグループ結成からもうすぐ1年。元から個人が高いスキルを持っていた7人であるが、その実力は天井知らずに伸びていく一方だ。一つの楽曲を数々の映像作品で多角的かつ贅沢に味わえるのはBE:FIRSTの作品のルーティンにもなっているが、結成1周年を迎えるタイミングでその軌跡を詰め込んだ今回の1stアルバムは、これまでのリリースとはまた少し違った味わいになるだろう。8月1日にはアルバム収録曲「Be Free」の先行配信もスタートし、『BE:1』のリリースにますますの期待が向けられる。

※1:https://befirst.tokyo/news/be1/

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